手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。7月22日(土)の放送では、必ず備えてほしい「水の備蓄」について取り上げました。
※写真はイメージです
災害級の大雨が毎週のように日本のどこかで発生する一方、都内は連日猛暑日の天候が続いています。では、この気温が上がる時期に災害が起きて停電や断水が発生した場合、どんなことが考えられるでしょうか? 防災備蓄をしていない家庭では“熱中症”になる可能性が高まります。そこで今回は「必ず備えてほしい水の備蓄」についてお伝えします。
◆家庭でできる水の備蓄について
災害後、一般的に水道が復旧するまでは3日程度かかると言われています。また、1人につき1日3リットルの水が必要ですので、これを最低3日分、できれば1週間分用意しておくと安心です。また、常に新しい水を備蓄できるよう、定期的に使って新しい水と入れ替える“ローリングストック”を取り入れることをオススメします。
水道水をポリタンクにストックしておく方法もあります。ホームセンターなどで売っている10リットルのタンクを用意し、なかをきれいに洗って乾かした後、できるだけ空気に触れないように口元いっぱいまで水道水を入れておけば、洗濯や掃除のときに使用したり、給水車から水を運ぶときにも便利です。なかの水は1ヵ月を目途に入れ替えるようにしましょう。
また、災害が起きたときは、飲み水だけでなく、トイレや洗濯、掃除の水も必要です。一般家庭の浴槽は200~280リットルの水をためることができるので、生活用水などに利用できます。
◆災害時給水ステーションとは?
皆さんは「災害時給水ステーション」をご存知ですか? 災害が起きたときに水道水を提供する場所で、都内には213ヵ所に設置されています。ちなみに、1人1日あたり3リットルで計算すると、水道施設や公園の下に水をためておく施設全体で、都民1,400万人の3週間分以上に相当する飲料水が確保されています。
ただし、3リットルの水は思っている以上に重いです。背負えるタイプの給水袋や空のペットボトルとリュックサックなどを用意しておきましょう。
また、断水が起きると、水洗トイレも使用できなくなる可能性が高くなります。懐中電灯や水・食料は備蓄しているのに、トイレの備蓄は2割未満というデータがあります。1回使いきりの携帯用トイレや小型で持ち運びができる簡易トイレなどを用意しましょう。1人あたり35回分の災害用トイレの備蓄が必要となってきます。
そして、非常用持ち出し袋の中身を夏仕様に衣替えすることも大事です。余裕があれば、経口補水液やネッククーラー、冷却シートなどを入れておくと安心です。
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7月22日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年7月30日(日)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋