住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
今回の放送は、「人に寄り添うこと」に関する相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
「人に寄り添う」ということは、どういうことなのでしょうか?
僕には結婚して10年の妻がいます。妻の父親、私にとっての義父が昨年他界し、先月で一周忌を迎えました。
妻は父親の逝去でとても心を痛めており、亡くなった直後は毎晩泣いていました。数ヵ月経つとやっと毎晩の涙は数日おきになり、さらに日数を経て1週間に数える程度になり、その姿を見て「徐々に気持ちの整理がついてきたのだな」と、思い込んでいました。
ただ、僕の行動や言動に対して、妻は以前から不満を抱えていたようで、先々月あたりから妻から心の叫びを伝えられる場面が何度かあり、父親の逝去について「ただ寄り添ってほしかった」と打ち明けられたのです。
僕なりに考えたのですが、考えれば考えるほど「人に寄り添う」とはどういうことなのかが分からなくなっています。「人に寄り添う」ことの根本について、さまざまな意見を頂戴して、僕に足りない考え方を見つけていきたいです。(神奈川県 30代後半 男性 技能/作業職)
人に寄り添うことについて、住吉は「難しいですね。詮索することが必ずしも寄り添うことではないし、ただ、その場にいることが正解のときもあります。だけど、いるだけでは何かが足りないときもありますし……。性格とか相性、あとは起こった出来事にもよるのでしょうね」と自身の考えを述べました。
パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆自分なりの“寄り添い方”を考える
数年前に長女を亡くしたとき、私は「夫にもっと寄り添ってほしかった」と、奥様とまったく同じことを思いました。
夫は、涙を流しませんでした。一緒に泣いてほしかったし、私の「たられば」の話に付き合ってほしかった。思い出話を延々としてほしかったです。
夫は淡々と日常を過ごしていて、「すごく冷たい人なのかも」とさえ思いました。ですが、長女の月命日には必ず絵本を買ってきます。その本はいつもプレゼント用にラッピングがされていて、それを開けて長女の遺骨に向かって読んでいます。
悲しみ方って、人それぞれなんですよ。なので寄り添い方も人それぞれ。ときどきお父様の思い出話をしたり、お父様の好きだった食べ物を一緒に食べたりするのはいかがでしょうか?(福岡県 40代後半 女性 専門職/クリエイティブ職)
◆“共感”が人の心を救うときもある
私の場合ですが、「寄り添う」は「共感」なのかなと思います。
以前、落ち込んでどうしようもないときに、夫が「それはつらかったね」「一緒に考えよう」などと言ってくれました。その一言で、なんだかすごく安心して救われた気持ちになったことがあります。
奥様はもしかすると、アドバイスや正論よりも「落ち込んだ自分」も認めてもらいたかったのかなと思いました。奥様と、じっくりゆっくり話をしてみてはいかがでしょうか。(埼玉県 30代後半 女性 専業主婦)
◆相手の変化に気付くことは大切
結婚1年目の新米夫婦です。私も夫に「寄り添ってほしい」と思ってしまうことがあります。
「僕は察することが苦手だから、何か思うことがあったら言ってほしい」と夫は言ってくれますが、女性というのはときに雰囲気で察してほしいときがあるんです。
何か意見がほしいわけじゃなく、ただ泣いているときに抱きしめてくれたり、「何か僕にできることがあるならいつでも言って」と声をかけてくれたりする。そうすると安心して、寄り添ってくれているな、と私は感じます。
解決案や課題的なアドバイスをズバズバ言うと、「そういうのはお腹いっぱいです!」となるかもしれません。大切なのは、相手の様子の変化にまず気付くこと、声をかけてあげることかなと思います。素敵な夫婦生活をお送りください!(千葉県 30代前半 女性 専業主婦)
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:
http://www.tfm.co.jp/bo/