住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
今回の放送は、「自分の息子を、自分の父に会わせるか悩んでいる」という相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
私には3年間、悩み続けていることがあります。それは、自分の息子を自分の父に会わせるか否かということです。
もともと父と折り合いがつかず、大学進学を機に実家を離れ、20歳で両親が離婚。現在まで15年ほど、父と会うどころか、ろくに口もきいていません。そんな私ですが4年前に結婚して子どもを授かり、現在息子は3歳。今年3月には次男も生まれました。
父のことをよく思っていないのと、コロナ禍もあり、子どもを会わせなくてもいいかと思っていました。しかし、父が還暦を迎え、この先いつ何があるか分かりません。「やっぱり会わせておけばよかった」と後悔するのではないかと考えます。
ただ、会わせてしまうと、幼い子どもに離婚や家族不仲という余計な概念を教えてしまうことになってしまうのではないか……と、ぐるぐる考えてしまいます。
現時点で親不孝者であることはわかっていますが、どうしても結論を出せずにいます。アドバイスや経験談などありましたらお話を聞きたいです。よろしくお願いします。(埼玉県 30代前半 男性 会社員)
この相談に住吉は「お父さんの立場、相談者さんの立場、息子さんの立場を経験した方……何かしら思うことを教えてくださると、すごく参考になると思います」と語り、リスナーにアドバイスを求めました。
パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆親の立場では会いに来てほしい
まさに今、我が家の19歳の次男が、父親と兄とそりが合わず、家を出て一人暮らしを始めたところです。母としては、兄弟が小さいときのように家族みんなで仲良く暮らしたかったのですが、今はそういう時期なのかと諦めています。
いつか次男が相談者さんのように家族を持って会いに来てくれたらどんなに嬉しいか。ご両親は離婚されたとのことなので状況は違うかもしれませんが、きっとお父さんも嬉しいと思いますよ。
ちなみに主人は大学進学を機に故郷を離れ、私と結婚するまで実家には、ほとんど帰ったことがなかったと言っていました。主人の父は亡くなりましたが、もっとたくさん話がしたかったと言っていました。(神奈川県 50代前半 女性 専業主婦)
◆まずは相手の現状を把握することが大切
お父さんとは、これまでずっと音信不通だったのでしょうか? だとしたら、私なら段階を踏みます。
①まずお父さんと連絡を取ってみる。
②話してみて昔のままの苦手なお父さんなのか、月日を重ねてそれほど嫌な印象を受けなくなっていないか、お父さんの気持ちではなく、ご自身の感じ方を俯瞰してみる。
③お父さんの現状(体調や、会えそうな状況か否か)をきちんと把握する。
それらを踏まえたうえで「今、会っておいたほうがよさそう」「もうちょっと後でもいいかな」「やっぱり、無理」を考えてお決めになってもよろしいのではと思いました。(東京都 50代後半 女性 会社員)
◆歳月がわだかまりを解消することもある
私の両親は、婚姻関係にありませんでした。それがすべての理由ではありませんが、子どもの頃は父親が嫌悪の対象で、嫌いな生き物でしかありませんでした。小学校4年生頃から一切話したこともありません。
ただ、私が30歳、父が80歳になったときに、ふと「父は平均寿命を超えている」と思い 一念発起し会いに行きました。結果、親子水いらずで食事をし、初めて親子になれたような気がしました。
「お前は子どもの頃はああだった」と、父が目を細めていたのを覚えています。私もすっきりし、父は私以上にすっきりしたのか その半年後くらいに逝ってしまいました。父と一緒にできなかったことが多くありますが、たった一度でも会いに行ってよかったと思っています。
どんな感情があったとしても、父親がいなければ自分がいないという事実は変えられません。「後悔するかもしれない」というお考えなのであれば、会いに行くことを私はおすすめします。(埼玉県 40代前半 男性 会社員)
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀