藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。8月5日(土)放送のゲストは、元陸上競技選手の為末大(ためすえ・だい)さん。ここでは、世界陸上競技選手権で2001年のエドモントン大会、2005年のヘルシンキ大会で銅メダルを獲得したときの心境を振り返ってもらいました。
(左から)藤木直人、為末大さん、高見侑里
1978年生まれ、広島県出身の為末さん。陸上400mハードルの日本記録保持者であり、オリンピックには2000年シドニー大会から2008年北京大会まで3大会連続で出場。世界選手権では、2001年のエドモントン大会で短距離種目での日本人初のメダルとなる銅メダルを獲得し、2005年のヘルシンキ大会でも銅メダルを獲得。
その後、2012年の日本選手権をもって競技生活から退き、現在は指導者、コメンテーター、会社経営など多方面で活躍しています。
◆2度メダル獲得した世界選手権を回顧
藤木:為末さんは、2001年のエドモントン大会で日本人として初めて短距離種目でメダルを獲得し、28歳のヘルシンキ大会で2度目のメダルを獲得していますが、1回目の銅メダルと心境の変化などの違いはありましたか?
為末:1回目は絶好調で、2回目はそんなに最高ではない状態で(大会に)入ったんです。だから2回目のほうは、“狙って獲った”という感じですね。“チャンスをものにした”というか。
1回目は(大会前の)世界ランキングですでに3番ぐらいで、準決勝でも2~3番で通過した流れに乗って銅メダルを獲得した感じでしたが、2回目のときは、世界ランキングが7~8番で、本番も7番目か8番目でなんとか準決勝をクリアした感じでした。象徴的だったのは、(決勝戦がおこなわれる)当日に、すごい雨が降ったりして環境が荒れに荒れて、スタートの時間がズレたりしたんです。
それで、ウォーミングアップをしている選手が、「スタート時間が延びる」と聞いてウォーミングアップをやめて、また「やる」と言われてウォーミングアップして……ということを2~3回繰り返していたら、若い選手たちが疲れてきてしまって。
その様子を見ていたら“あれ? 俺、いけるんじゃないか?”って急に思えてきて(笑)。そうしたら、スルスルっと滑り込んで3番だったという。
藤木:それは、1回メダルを獲っていたうえに年齢的な経験値もあって、(ほかの選手に比べて)落ち着いて状況を判断できた、ということなのでしょうか?
為末:実際に、初めて世界選手権の決勝に残る選手が3~4人いたので、やっぱり経験値があったのが大きかったと思いますね。
次回8月12日(土)の放送は、総合格闘家・中村倫也(なかむら・りんや)選手のインタビューをお届けします。
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8月5日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年8月13日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里