今回は、福島県の福島市で50年以上の歴史を持つ会社
「野田鉄工」専務の阿部知浩さん にお話を伺いました。
鋳物の加工業を本業とする地元の鉄工所「野田鉄工」ですが
2020年に食品部門が誕生し、ソルベやジェラートを製造・販売しています。
その中には、フードロス食材で作られた 「MOTTAI」があります。
本来であれば廃棄されてしまうはずの、規格外の野菜や果物をふんだんに活用した
福島県生まれのジェラート ・ソルベです。
「MOTTAI」は季節によってフレーバーが変わります。
この時期は、桃やりんご、トマトを使ったフレーバーが揃っているとか。
野菜や果物本来の旨味をしっかり味わうことができます。
お客さんは地元の方が多く、朝から行列ができることも!
幼少期から、地元には果物や野菜の廃棄が多いことに違和感を覚えていた阿部さん。
祖父にあたる先代の社長から「時代にあった経営をするように」と言われてきたこともあり
「廃棄されるものを違う形に生まれ変わらせることはできないか」と考え
思いついたのが、ソルベやジェラート。
勿体無いという思いから「MOTTAI」と名づけられました。
スタッフ一同、得意分野を活かしながら、全社員で作り上げたと話します。
とはいえ、本業は鉄工。大変だったことを伺うと
「苦労は感じていないです、むしろ楽しい。
今はまだ廃棄される物の一片しか拾えていないので
もっとキャパシティを広げて、多方面に広げていきたいです」と話す阿部さん。
スタート当初は周りから不安な声も聞こえてきたそうですが
今では近隣の農家の方から「うちの野菜を使って!」「こういう味はどう?」などと
逆にオファーをいただくことも増えたんだとか。
商品開発のヒントにつながっていると話します。
今後は福島にとどまらず、他県に輪を広げることで
他県のいいものをどんどん作っていきたい。
ひいては日本のいいところを、世界に広げていきたいと話してくださいました。
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「nodatetufoods」
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