江原啓之「“生きる”とは何なのか?」毎日不満ばかり言う息子を案じる親に“愛の喝”!

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。8月20日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた「子どもに関する相談」メッセージを紹介。江原が、さまざまなアドバイスをお届けしました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
現在高校2年生の息子についての相談です。何とか学校には行っていますが、勉強はまったくせず、やりたいことが見つからないためか、毎日スマホを触って過ごしています。「つまらない」「良いことがない」「こんな田舎楽しくない」と不満ばかりです。私たち親が何を言っても響かず、途方に暮れています。

自分の世界を広げるために本を読むことを勧めても、まったく聞きません。スマホでつながっている人たちとおしゃべるすることが楽しいらしいです。しかし、そのつながっている人たちも、息子と同じように現状に不満を持っている方たちです。

こちらの言うことが伝わらない息子に対して、私ができることはなんでしょうか。このまま息子が毒を吐き続けたら、運は悪くなる一方です。それに自分では気付かず、こちらがどんなに言っても伝わりません。私は彼の現状を良いほうに持っていってあげたいのです。私にできることを教えていただきたいです。

<江原からのアドバイス>
江原:今の若い人たちは、割に多く同じことを言います。「つまらない」「良いことがない」「生きていても楽しくない」とか、不満ばかり。でも、ある意味でそちらのほうが正しいかもしれないと思うんです。この世の中で正常にいられる人のほうが、よっぽどメンタルが強いというか、鈍感なのではないでしょうか。本当に世の中を見ていたら、みんな心を病んでしまいますよ。

相談者さんのような方々が望んでいる根底には、“物質的価値観”というものがあります。バブルの世界をみんな経験していて、今までの日本はそれ(物質的に満たされることが)が良いことだったんです。戦後からは冷蔵庫だの、テレビだの、そういったものを得れば幸せだと思えた時代でした。

今の世の中、そうしたものは最初からありますよね。つまり「物で幸せになろう」という時代は終わっているのです。そして、たくさん勉強したところで学歴が何か役に立ちますか? いや、もちろん官僚になりたいとか、そういう人には必要かもしれませんけれども、政治家を見て「ああなりたい」と思いますか? 若い人からしてみたら、見本になるような大人もいません。「何が楽しいのだろうか」と思ってしまう。

相談者さんが思っていることはわかりますが、これは物質的価値観ですよね。高校行って、良い大学に行ったところで、じゃあ次は良い会社に入ればいいのでしょうか?「良い会社」とは何でしょう? 定義もありませんよね。世界的にも名が知れている大手の会社に入っても、出世競争に負けてしまったとか心を病んでしまったとか、仕事を終えて家で過ごせるのは毎日3時間くらいだとか、そういう生活を続けて自殺してしまった……とか。私はそういう人の話もたくさん聞いてきました。

社宅で暮らしていたらお隣がどこどこの課長さん、その隣が部長さんで……と、子どもから何からがみんな会社勤めをしているみたい。奥さんや家族も本当に苦しいなかで生きていて、「それで何が幸せなのかな?」と思ってしまいます。

奥迫:昔はそれが当たり前でしたよね。今は、もう違いますよね。

江原:違いますよね。だから、私は息子さんがある意味で正しいかもしれないと思ってしまいます。今はまだ高2ですし、これから社会に出たときに、人に迷惑をかけずに自分でちゃんと「自律」と「自立」をしてくれれば、それでいいのではないでしょうか。

相談者さんも、何を望んでいるのかをよく自分でお考えになったほうが良いと思います。息子さんが正しいと言っているわけではありません。生きるとは何なのかを、みんなでちゃんと考えましょう。都会で名を轟かせるようなことをするとか、出世するとか、お金をたくさん持つのが良いと思っている人のことを否定はしません。しかし、そうでない人は、それはそれでそういう(違った)生き方もあると思うんですよ。

奥迫:人それぞれの価値観って違うので、親の価値観を子どもにそのまま押し付けるわけにはいかないですよね。子どもには子どもの自我がありますし、(今は)生きるっていうことを改めて考える機会なのではないかな? と思います。

江原:相談者さんが望むようなことを答えられないかもしれませんが、通り一遍の世の中の人生相談みたいなことは言いたくありません。「“生きる”とは何なのか?」。これをしっかりとみんなで考えていきたいなと、そう思っています。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「価値があるから生きるのではなく、生き抜くことに価値があるのです」


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8月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年8月28日(月) AM 4:59
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

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