防災 FRONT LINE

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車の燃料が半分になったら満タンに…、食材・飲料水を少しずつ余分に…最近注目の“防災”の考え方「フェーズフリー」を解説

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。8月19日(土)の放送では、防災システム研究所所長で防災・危機管理アドバイザーの山村武彦(やまむら・たけひこ)さんに、防災の考え方「フェーズフリー」について伺いました。


※写真はイメージです



9月1日で関東大震災発生から100年を迎えるのを前に、8月は“防災備蓄の重要性”についてお伝えしています。今回、取り上げたのは、最近注目されている防災の考え方「フェーズフリー」についてです。これは、日常と非日常を分けるのをやめて、日常で使うものを災害時にも役立てようという防災の考え方です。

山村さんは、「“非常用・災害に備えて……”とか、肩に力を入れて準備するものは長続きしないんですよね。それよりも、生活のなかに“安全”というキーワードを自然に取り入れるようにする。例えば、ローリングストック法というフェーズフリーでは、普段から使っている食材・飲料水を少しずつ余分に買っておいて、賞味期限をマジックで書き、使ったぶんだけ買い足しておく。また、車の燃料については、半分になったら必ず満タンにしておく。これもフェーズフリーの防災だと思います」と解説します。

登山やキャンプに使うアウトドアグッズも電気やガスが使えない場所で過ごすための道具として使えるので、フェーズフリーと言えます。また、街のなかにもフェーズフリーはあり、その1つが“防災公園”です。平時は憩いの場として利用されていますが、非常時はヘリポートや防災倉庫、災害用トイレ、応急給水槽などの防災施設があり、災害時の防災拠点になります。

さらに、東京・豊島区の小型電動バス「IKEBUS(イケバス)」は、普段は池袋エリアを周遊していますが、災害が起きて電気がストップしてしまったとき、車内のコンセントにつないで、電気を供給することができます。

あなたも平時と非常時の垣根を取り除く“フェーズフリー”の考えを、日々の生活のなかに意識して取り入れてみてはいかがでしょうか?

<番組概要>
番組名:井村屋えいようかん presents 防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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