「ツール・ド・東北」で復興支援!自転車声優・野島裕史 初参戦「もっと宮城県の魅力を感じたいし、さらなる復興への応援ができたら」

声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。10月15日(日)の放送は、野島裕史のサイクルコラム「ツール・ド・東北」をお届けしました。


パーソナリティの野島裕史



◆野島裕史、初めての「ツール・ド・東北」参戦!

野島:宮城県で9月16日(土)、17日(日)の2日間にわたっておこなわれたサイクルイベント「ツール・ド・東北 2023」。これは東日本大震災の復興支援を目的に2013年に始まりました。イベント自体はタイムを競うものではなく、宮城県の自然や景色、そして数多く設置されたエイドステーションで三陸グルメを楽しむもので、参加人数は2,000人を超える人気ファンライドです。

コースはすべて石巻市スタートで「210km」「150km」「100km」「65km」の4種類。自身の楽しみ方や脚力などで選ぶことができるので、多くの方が参加できるライドになっています。

僕は今回、所属する声優自転車チーム「VOICYCLE(ボイシクル)」のメンバーで大先輩でもある井上和彦さんに誘われて参加したのですが、先輩と同じ日、同じコースを走ろうと思い、17日(日)の「100kmコース」を走ることにしました。

あとは、僕が翌日の早朝から仕事なので、夕方の電車には乗りたく、その場合「210km」のコースだと間に合わない。「150km」でもギリギリ。「100km」だったら宮城県の食をいただき、宮城県の空気を感じながらゆっくり走って帰れるんじゃないかなと思ったので、そのコースにしました。

出走日前日に石巻入りし、井上和彦さんと合流して、その日はライドもないので石巻市内でおこなわれるアコースティックライブ会場に向かいました。ライブするのは同じ「ツール・ド・東北」の「100kmコース」を走る、この番組にゲストでいらしたこともあるアニソン歌手の影山ヒロノブさんと、影山さんの後輩にあたる石巻市出身のアニソン歌手、遠藤正明さん。

(影山さんの代表曲「ドラゴンボールZ」の主題歌)「CHA-LA HEAD-CHA-LA」をはじめ、聴いたことがある曲がたくさん、しかもすべて2人が演奏するアコースティックギターに乗せて歌われたのですが、当然会場は大盛り上がりでめちゃくちゃ楽しみました。

その後、和彦さんと影山さんと遠藤さんに加え、「ツール・ド・東北」の運営の方やマネージャーさんなど、いろいろな方々と交流会ということで石巻の食とお酒を嗜みました。翌日に(「ツール・ド・東北」を)走るんですけど、今回はレースではないので「富士ヒル(Mt.富士ヒルクライム)」のときよりも楽しく、おいしくいただくことができました。

◆サンマのつみれ汁にホタテの炉端焼き…宮城の食を堪能

翌朝は気持ちよく目覚めまして、漫画家・石ノ森章太郎さんの記念館「石ノ森萬画館」の前で一緒にライドするメンバーと、朝6時半くらいに待ち合わせをしました。そして、みんなが集合したところでスタート地点の石巻専修大学へ。

いよいよ初めての「ツール・ド・東北」がスタートするわけですが、心配だった天気も朝からよく晴れまして、むしろ朝7時なのにめちゃくちゃ暑い。7月に行った「自転車で行くフジロック 2023」を思い出して、ちょっと嫌な予感がしたんですけど、その後いい感じに雲が出て、結局スタートからフィニッシュまで雨が降りそうで降らない、なんなら絶好のライド日和だったのかなと思います。

この「ツール・ド・東北」は2,000人以上の参加者がいたんですが、1分程度の間隔を空けて10人くらいずつスタートしていく、このシステムは面白いなと思いました。10人が一列で走り、とても安全面が徹底されているなと思いました。そして、スタート後は見渡す限りの田園風景や復興が進んでいく街並みを眺めながら石巻市をライドしていきました。

最初の女川エイドステーションで出されていたのは女川名物「サンマのつみれ汁」。もういきなりおいしそう(笑)。もちろんいただきましたが、塩味と出汁の感じが汗ばんだ体にピッタリで、ただでさえおいしいんでしょうけど、より一層おいしくて「最初のエイドからこんなにおいしいものが食べられるのか!」と感動してしまいました。

そして、多少の登り・下りはあるものの、ほぼ平坦なコースを進みまして、次の雄勝エイドステーションの名物「殻付きホタテの炉端焼き」を。ホタテが本当に大粒で、殻のままジャンジャン焼いているので、(エイドステーションに)到着する前からいい香りが漂っていました。

プリプリ、コリコリとした食感と濃厚な味でいくらでも食べられる。もうここで自転車を降りて「日本酒、焼酎ください!」って言いたくなるような味でしたね。そこはグッと我慢して、コーラを飲んで次へと向かいましたが(笑)。

その後、新北上大橋などを渡るとリアス式海岸を体感できる、なかなか高低差のある山道に入ります。獲得標高(ライド時に登った高度の累計値)はそこだけで900m近くにもなるので、結構な登り・下りなんですが、交互にやってくるので勢いよく下ると登りの半分くらいまでは登れてしまうので、獲得標高のわりには初心者でも結構行ける道だと思いました。69歳の和彦さんも「大変だ」と言いながら笑顔でライドすることができるコースでした。さらには、時折見える海の風景もすごく美しかったです。

続いて、神割崎エイドステーションに到着したのですが、ここではちょうど昼どきということで「シャケフライのカレー」をいただきました。このカレーも魚介の出汁が効いていて濃厚。シャケのフライもおいしくて、結構お腹に溜まる料理だったんですけど、もちろん完食(笑)。この時点で50km以上走っていて、お腹もちょうど空いてきたところでボリューミーなものが食べられるのは気が利いているなと思いました。

◆残り30km、最後のエイドステーションで問題勃発!?

「100kmコース」は神割崎エイドステーションで折り返しとなり、次は北上エイドステーションを目指します。最後のエイドステーションとなるここでは「冷やしめかぶうどん」を食べました。この“めかぶ”がまた海の香りがして、しかもうどんに対して量がたっぷり。そして、ひんやりしていて火照った体にピッタリで本当においしかったですね。もう何杯でも食べられる、こんなに気の利いたエイドステーションも久しぶりだなという印象を受けました。

そんな「冷やしめかぶうどん」を味わっているときに、ふと問題が。僕が石巻駅から乗らなければいけない電車の発車時刻が残り2時間ということに気づいたんです。

フィニッシュまでの残り距離が30kmで、着替えなどを預けた「石ノ森萬画館」まで15分。そこから石巻駅までが5分。さらには着替えや自転車をバラし、輪行バッグに詰めたりする時間を考えるとこれはなかなかタイト……。ということで、一緒に走っていたメンバーとはここでお別れをし、ひとりで残りの30kmを“本気で”走ることにしました。

残りの道は川沿いで平坦、向かい風でなければ気持ちよく走れると聞いていたのですが、いざ走ってみたらほとんど風もないベストコンディションで、思わず本気で漕ぎました(笑)。すると目の前にちょうど時速30kmくらいで走っているグループがあり、そのグループの後ろをひたすらついていくと残り30kmを1時間かからずフィニッシュ。初めての「ツール・ド・東北 2023」、最後は本気を出してフィニッシュしたわけですが、本当に楽しかったですね。

楽しくて、おいしくて、初めての宮城県をたっぷり走り、満喫することができました。ですが、次はもっと時間を作って、せっかくなので「210kmコース」を走って、もっともっと宮城県の魅力を感じたいですし、何よりさらなる復興への応援ができたらいいなと思いました。

10月22日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、 サイクリストでヨガインストラクターの後輩ちゃんをゲストに迎えてお届けします。お楽しみに!

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▶▶この日の放送内容を「AuDee(オーディー)」でチェック!
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<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国23局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史
番組Webサイト:http://www.jfn.jp/toj

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