中島岳志「トーキングキャッチャー」第136回(23/11/7_OA) ~AIと古の知~

政治学者の中島岳志が、旬の政治的・社会的話題の本質に迫ります!

今回のテーマは「AIと古の知」です。
中島岳志は小学2年生から倉橋正蔵先生のもとで囲碁を学んでいましたが、好きな手は「秀策のコスミ」でした。「秀策のコスミ」は、江戸時代後期の最強棋士の一人、本因坊秀策がよく使った手ですが、時が進むにつれヌルいと判断され徐々に姿を消していきました。しかし最近AIが「秀策のコスミ」を高く評価し、トッププロ棋士も再びよく使うようになっています。なぜこの江戸時代の古い手「秀策のコスミ」をAIは再評価したのでしょうか?ここに知をめぐるAIと我々との間に新しい関係性がある!?古の知がAIと呼応している理由に迫ります!

<参考文献>
高田宏臣『土中環境~忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技~』(建築資料研究社)
クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(みすず書房)

OA曲(ヒカルの碁 主題歌全集より)
M1  Days / shela
M2  FANTASY / 片瀬那奈