声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。10月22日(日)の放送は、サイクリストでヨガインストラクターの“後輩ちゃん”をゲストに迎えてお届けしました。
(左から)後輩ちゃん、パーソナリティの野島裕史
◆ヨガと自転車の二刀流…後輩ちゃんの愛車を紹介
野島:今回は素敵なゲストをお迎えしました! サイクリストでヨガインストラクターの“後輩ちゃん”さんです。
後輩ちゃん:よろしくお願いします~。後輩ちゃんと申します。
野島:つい“後輩ちゃんさん”と言ってしまったんですが……。
後輩ちゃん:ややこしいですよね(苦笑)。よく“後輩ちゃんさん”って言われるんですけど、呼び捨てで、“後輩ちゃん”で大丈夫です(笑)。
野島:では“後輩ちゃん”でお願いします。後輩ちゃんはインフルエンサーもなさっているとか。
後輩ちゃん:インフルエンサーもどき……みたいなことをやっていますね(笑)。
野島:(この番組で)インフルエンサーの方のゲストは初めてです。ちなみにラジオは初めてですか?
後輩ちゃん:初めてです! だからワクワクしています。
野島:ぜひ楽しんでいっていただきたいと思いますが、僕らはまだ会って2回目なんですよね。今回、僕のほうからゲストにお願いしたのですが、(出会いは起業家の)前川裕奈さんの著書「そのカワイイは誰のため?ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話」の出版記念パーティーがあり、そのときにたまたま隣にいらっしゃって。
僕は(後輩ちゃんの)Instagramをフォローしていたので「あれ? 見たことのある方だな」と思っていたら前川さんが紹介してくれたんです。
そうしたら自転車の話で盛り上がっちゃって。こんなにおしゃべりが楽しい方だったらラジオに呼んだら面白いんじゃないかと思い、(この番組の)プロデューサーに相談して、お忙しいなか来ていただきました。ありがとうございます。
後輩ちゃん:とんでもないです! こちらこそありがとうございます。とても楽しみにしていました!
野島:普段乗っている愛車はどんな自転車なんですか?
後輩ちゃん:普段はSpecialized(スペシャライズド)のAethos(エートス)というロードバイクに乗っているんですけど、今日は同じSpecializedのVado(バド)というE-バイクで快適に走ってきました。
野島:何種類かの自転車に乗っているんですね?
後輩ちゃん:そうですね。自転車は3台持っていて、グラベルのロードバイクと普通のロードバイク、あとはE-バイクがウチにあるんですけど、この3日間は一昨日グラベルに乗って、昨日はロードバイク、そして今日はE-バイクみたいな感じです。
野島:使いこなしていますね~。
後輩ちゃん:実は今日、本当は肩がバキバキです(笑)。
◆後輩ちゃんが提唱する“サイクルヨガ”とは?
野島:ここで後輩ちゃんのプロフィールを紹介させていただきます。自転車とヨガを組み合わせたアクティビティ“サイクルヨガ” を各地で開催しているロードバイク界の二刀流・後輩ちゃん。
サイクリストのカラダに寄り添った自転車のスタイルやコミュニティの和を広げる一方で、Specializedのインフルエンサー、KAPELMUUR(カペルミュール)のオフィシャルパートナーとしても活躍されています。そもそもサイクルヨガを始めたきっかけはなんだったんですか?
後輩ちゃん:私自身、普段はヨガのインストラクターを仕事にしているんですけど、自転車に乗っている感覚とヨガをしているときの感覚が私のなかでは一緒なんですよね。
ヨガは静寂のなかで瞑想を味わうようなところがある一方で、自転車はずっと動いていますけど、それはそれで動的瞑想ですごくクリアになるんですよ。すごく気持ちがいいんです。
でも、自転車って運転をするもので、やっぱり神経を使うんですよね。目からいろいろな情報が入ったり、後ろの人に合図をしたり、車が来ていないかを確認したり、たくさん神経を使っている分、ヨガの静的な瞑想というかリラックスする時間を取り入れることで回復力を高めて、コンディションを整えたり、リラックスすることでまた快適に自転車に乗れたりするので、自転車とヨガっていい組み合わせだなと思っていて。
サイクリストができるヨガというか、サイクリストが使う足などをメインにほぐしていくことをお伝えするために“サイクルヨガ”を作りました。
野島:なるほど! 違うベクトルに集中したり、体を動かすことで確かに回復力は高まったりしますよね。
後輩ちゃん:そうなんです。自転車に乗る前や最中、乗り終わった後でもいいので、ちょっと休んだり、ちょっと体を伸ばしたり、何か自転車にプラスアルファするだけで全然回復力が違うのでオススメです。
野島:僕はつい先日、ヒルクライムのレースに出て箱根の山を登ってきたんですけど。
後輩ちゃん:箱ヒル(箱根ヒルクライム2023)ですか? すごい!
野島:そうです、行ってきたんですけど、まだなんとなく体が疲れている感じがするんですよ。なので、例えば今、(ラジオの)収録しながら、イスに座ったままできるサイクルヨガってありますか?
後輩ちゃん:座っているのであれば肩周りがいいかなと思います。自転車乗りの方は前傾姿勢ですし、緊張すると首に力が入って、その状態のまま漕いでしまったりしますからね。
野島:確かに。呼吸があがったりすると、肩もあがってきますしね。
後輩ちゃん:そうなんです。あとは、登っているときってちょっと引く力が必要で、腕とか肩、首周りの神経をすごく使うんですよ。
なので、サイクルヨガでよくやっているのが、右手を上に伸ばし、左手を頭の後ろから回して右腕の二の腕を掴みます。そして、上にあげている右手だけだら~んと力を抜くと、(右手を)掴んでいる左手が勝手に伸びていくんですよね。
野島:本当だ! 掴んでいる左手が伸ばされていく!
後輩ちゃん:これだと無理に伸ばさなくても勝手に伸びるし、あとは後頭部の後に左腕があると思うんですけど、右手を無理に脱力しなくても、後頭部で左腕を押すだけで伸び方が変わります。頭を使うことで胸の開き方が変わったり、脇の伸び方も変わってきます。
野島:めちゃくちゃ腕が伸びている! これは気持ちいい! ヨガって聞くと、柔軟性のある女性がやっているイメージがあるんですけど、体が硬い僕でも本当に胸が開く感じとか気持ちよかったです。
後輩ちゃん:(ヨガはからだが)柔らかくないとできないイメージが強かったりしますけど、実際は自分にとって気持ちよく動けばいいのが基本です。男性のほうが筋肉が多かったり、肩の作りも人によって全然違ったり、人間はそれぞれ体の構成が違うので、他人がどう思おうが自分が気持ちよかったらそれでいいんですよ。
野島:しかも、自転車に乗っているからこそ、サイクリストの体が凝る場所、疲れる場所を知っているからできるサイクルヨガ。
後輩ちゃん:そうですね。あとは“サイクル”って自転車だけじゃなく、“巡る”や“循環する”っていう意味もあって、やっぱり自転車でいろいろな場所に行くと、その街の良さ、景色などを知れたり、自転車を通して人とのつながりが生まれたり。いろいろなことにつながるという意味での“サイクル”もかけてサイクルヨガという名前にしました。
◆“ととのう”のはサウナだけじゃない!?
野島:自転車以外にもサウナが趣味ということですが。
後輩ちゃん:はい! 多いときは週に3~4回くらい行きますね。今、“ととのう”っていう言葉がありますが、私はヨガでも自転車でも“ととのう”んですよね。整うことがすごく好きなんだと思います。
野島:その気持ちわかります! 僕もサウナでととのうを教えてもらったとき、確かにととのったんですよ。でも、「この感覚はどこかで前に得ているな」って思って。初めての感覚じゃないと思ったときに「これは自転車に乗ったときと同じじゃん!」と。自転車で多少キツい坂を登った後とか、ロングライドをした後とかにも同じ感覚になるなって思ったんです。
後輩ちゃん:ですよね! “ととのう”ってサウナだけじゃないと思うし、ヨガでもいつもととのったって思うんです。でも、ととのうものがあることってすごくいいことですよね。
野島:最近はランニングも始めたと伺いましたが。
後輩ちゃん:そうなんです……。
野島:ちょっとイヤそうな顔しませんでした(笑)?
後輩ちゃん:(苦笑)。ランニングは本当にすごいなって思うんです。自転車って自分の力だけじゃなく、自転車がサポートしてくれるじゃないですか。でも、走るって全部自分。どんなコンディションでも頼れるのは自分だけ。
だから、ランナーってかっこいいなって思うんです。私は今年から週に何回かのペースでゆっくり走ることを習慣化しているんですけど、自転車よりかなり難しいですね。
野島:まだランニングではととのわない感じですか?
後輩ちゃん:まだ修行の身です(笑)。
野島:いろいろなスポーツ、運動ってある程度やらないと、ととのうまで至らないですからね。でも、ランニングを始めたきっかけはなんだったんですか?
後輩ちゃん:なんとなくですね。自転車って事前の準備が必要で、フラットにライドに行くことができなかったりするじゃないですか。それで、ランニングをしている人はどういう気持ちなんだろうって思ったんです。
ランニングはしたことがなかったし、絶対にやらないだろうなって思っていたんですけど、やったらどうなるのかなと思って。ランニングをしている人と同じ景色を見たいというのも始めた理由のひとつでした。
野島:好奇心旺盛ですね。
後輩ちゃん:それもありましたし、あとはいろいろなチャレンジができたらいいなくらいの感じです。ランニングはずっとできるものですし、自分の習慣としておこなうのもアリかなという感じで始めてみました。
野島:僕とこの番組のプロデューサー、小西さんは自転車に乗って、ランニングもやるんですけど、さらにいうと“スイム”も。
後輩ちゃん:ということは……アレですね。
野島:アレです。トライアスロンをやるのですが、後輩ちゃんは、スイムはいかがですか?
後輩ちゃん:ビート板を使って泳ぐレベルです(苦笑)。でも、(トライアスロンは)憧れではあるんですよ。父親がやっていたので。私はお父さんをかっこいいと思ったことがなかったんですけど、トライアスロンをしている姿を見て、初めてかっこいいと思ったんです。私もトライアスロンができたら親孝行になるかなと思っているんですけど……スイムが怖くて(苦笑)。
野島:スイムは怖いですよね。その気持ちはわかります。
後輩ちゃん:こっそりスイミングに行っているんです、行けるときに。手をつないでもらって、呼吸からやっています(笑)。
野島:スイムでととのうのもまだまだ先になりそうですね(笑)。でも、機会がありましたらぜひ(トライアスロンも)。
後輩ちゃん:それが最終目標で、そこができたら満足ですね。
◆野島もビックリ、実は過酷な“じゃんけんライド”
野島:(後輩ちゃんの)Instagramを見ていると日本全国を飛び回っている印象を受けるのですが。
後輩ちゃん:ありがたいことに毎月いろいろな地方のイベントに参加させていただいています。11月には和歌山県の湯浅で開催されるJR西日本さんとコラボした「じゃんけんライド」に参加します。
野島:じゃんけんライド!?
後輩ちゃん:名前はかわいいんですけど、これはわりと過酷で。じゃんけんに勝てないとエイドステーションで補給食がもらえない、せっかく坂を登ったのにおいしいものが食べられないんです。
野島:え~っ!?
後輩ちゃん:私は何度か「じゃんけんライド」のイベントに参加させてもらったことがあるのですが、自転車よりもじゃんけんをする腕が筋肉痛になります(笑)。
野島:楽しそうだけど、結構ハードなんですね(苦笑)。
後輩ちゃん:私はじゃんけんが強いので、「誰にも補給させないぞ!」って思っています(笑)。
野島:場所も素晴らしいところなので、じゃんけんに自信のある方はぜひご参加いただきたいですね。詳細は後輩ちゃんのInstagramをチェックしてみてください。あとはアパレル、洋服のデザインもやっているんですよね。
後輩ちゃん:そうなんです。今はいろいろなグッズも作らせていただいていて。オリジナルのウェアも作っているので、よかったら私の服も着てください!
野島:最後に、後輩ちゃんにとって自転車とは?
後輩ちゃん:私にとって自転車は……“ととのう”ですかね。
野島:ととのいのひとつということですね! 今回は体がバキバキのなか、ありがとうございました(笑)。今度、番組でライドすることがありましたらぜひ一緒に。
後輩ちゃん:ぜひ誘ってください!
10月29日(日)の「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、野島裕史が、自らが参加した「キャラクターヒルクライム2023」を振り返ります。お楽しみに!
<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国23局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史