FM青森、FM山形、ふくしまFMをネットしてお送りする「COSMOみらいかぜ」。
より良い未来を目指してアクションされている方々に、お話を伺っていきます。
今回お話を伺ったのは、青森県青森市にある美容室
「カットショップショーン」代表の長尾浩二さんです。
「カットショップショーン」は昨年、内閣総理大臣賞を受賞。
ゴミの削減やリサイクルなどの面で「環境問題に取り組んでいる企業や個人」を
表彰するコンクールにて、日本全国から寄せられた応募の中から最優秀賞に選ばれました。
オープンした1997年当初から「いつまでも、人も地球も美しく」というミッションを掲げてきた長尾さん。
まずは現状把握のため、資源の見える化に取り組みました。
例えば、「1万円の売り上げを上げるために店がどれほどのエネルギーを使用しているか」スタッフ全員で把握。
その中で、スタッフ自身に「勿体無い」と言う気持ちが生まれ
日常の業務1つ1つにおいて、「3R化」に成功したと話します。
「3R」とは、「リデュース・リユース・リサイクル」のことを言います。
「カットショップショーン」での具体的な取り組みは
*パーマ液の出し過ぎに注意し、メモリをつけること
*パーマを巻くときに必要な紙を再利用可能なものに変えること
*先端の取り替えが可能な箒を使用すること
など、使い捨ての商材が多い業種として出来ることが多いことに気付きます。
また、シャンプーの成分を把握したり、節水のための設備を備えたり、全てをつなげてきたと言う長尾さん。
また、店側からお客さまへ発信すると言う活動も行っています。
美容と健康と環境へつながる情報をフリーペーパーにして発行したり、
「エコカード」というカードを作成し、
ポイントが貯まると環境保全や人道支援に100円分が募金されるという仕組みを作りました。
特に、長く店に通うお客さまとしては、自然と環境への取り組みに参加する形になります。
また、昨年に長尾さんが内閣総理大臣賞を受賞したことで
「小さな取り組みが大きなアクションへつながるということが
より多くの人へ伝わったのでは」と実感されています。
長尾さんが環境を意識するようになったのは
東京で勤めた美容サロンが環境への配慮への意識が高い店だったこと。
今後は、「勿体無いをハッピーに」をモットーに
ゴミが資源につながるということを意識して暮らしてほしいと感じています。
また、美容の力で物質的な幸福から、非物質的な幸福の素晴らしさを感じてほしいと話します。