ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」（月曜～木曜 22:00～23:55／金曜 22:00～22:55）。11月9日（木）は、『ごめんなさいリハーサル！』をテーマに放送。パーソナリティのこもり校長（小森隼／GENERATIONS from EXILE TRIBE）とCOCO教頭（CRAZY COCO）が、“謝りたい”と思うことが起こってしまったリスナーのメッセージを紹介し、どうすればいいかを考えました。



――校長、教頭の「ごめんなさい」事情

こもり校長：教頭は、素直に謝れるタイプ？

COCO教頭：時と場合によるけど、（関係が）悪化したくないから先に「ごめん」って言っちゃうタイプ。

こもり校長：（悪いと）思っていなくても？

COCO教頭：いや、思ってはいるのよ（笑）。自分が悪いと思っていることに対してはすぐに謝るけど、それが早すぎて逆に相手をイライラさせる……ということもありますね。校長は？

こもり校長：俺は、思っていなくても面倒くさくなっちゃうから謝っちゃう。

COCO教頭：でも……そういうのって、意外と相手に伝わっちゃうんだよね。

こもり校長：今日は、“謝る”ことをテーマに授業をしていきます。生徒（リスナー）のみんなはどうかな？ 謝れているかな？ 誰かに謝りたいけど謝れていないキミ！ 謝りたい相手と、そのエピソードを教えてください。

――リスナーのメッセージを紹介

【今日、前からずっといじってくる友達を全力で殴ってしまいました。そのあとは口論になって、学校にいる間は解決しませんでした。家に帰って冷静になって「殴るのはよくなかったな」と思っています。でも、なんで僕がこんなに長くいじられたのかもわからないし、明日からどうすればいいかもわからないです。こういう時は、どうすればいいのでしょうか】

こもり校長：う～ん……“両成敗”でいいんじゃない？ 教頭は？

COCO教頭：どんなことがあったとしても、手を出したほうが負けだと思う。そこは、しっかりと謝った上で……聞いてもいいと思う。「なんで、こんなにいじられてんの？」って。それが積もり積もっちゃって、本当によくないけど手が出ちゃった、ごめん、って。

こもり校長：うん。

COCO教頭：この、素直に書いてくれていることを、直接話したらいいんじゃないかな。


【今日家に帰ってゲームをしようとしたら、この前妹がお父さんに頼んでいた『スイカゲーム』が入っていました。妹はまだ帰っていなかったけど、朝に「みんなでやろう」と言っていたので先にやったら、なぜか母に怒られました。妹はすぐに許してくれたのですが、母はずっと納得がいかないようで、そのあとも口論が続きました。ついに私は、「お母さん関係ないじゃん。妹のお金で買ったのならわかるけど、お父さんのお金で買ったんだから誰が使ってもいいでしょ」と言って部屋を出て今に至ります。普段、反抗とかしたことないので、母は衝撃を受けていると思います。謝りたいけど謝れていません】

こもり校長：（このリスナーが）何に悪いと思っているかじゃない？ この話だけだと、お母さんサイドの視点がわからないから何とも言えないけど……（このリスナーは）別に悪いこと言ってないよね。

COCO教頭：うーん……。

こもり校長：となったら……お母さんに口答えをしてしまった、ということだけなら、俺は謝らなくてもいいと思う。だって、悪いことしてないんだもん。お父さんが買ってくれたんだし。

COCO教頭：たしかにな。

こもり校長：お父さんが言ったんだったらわかるよ。もし、お父さんから「妹と2人で遊ぶために買ってあげたんだから、お姉ちゃんなんだし我慢しなよ」と言われたとして、「は？ オヤジうっせーな」はダメ。でも、お母さんに対しては……自分が怒られたことが違うと思っていて、それについて口答えしてしまったことを謝るのなら……そこまで背負う必要はないと思う。

COCO教頭：うん……。

こもり校長：でも、お母さんに反抗してしまった自分に罪悪感があるとか、お母さんに対してああいう言葉遣いはよくなかったとか、お母さんに対してそういう伝え方はよくなかったとか、お母さんを悲しませたくなかったとか……そういう気持ちがあるなら、俺は謝るべきだと思う。

COCO教頭：そうだね。『母は衝撃を受けていると思います』と書いているから、相手のことを考えているんだよね。

こもり校長：そう。で、この時に一番大事にしてほしいのは、自分が謝ったときにお母さんに何と言われようと、もう怒っちゃダメ。

COCO教頭：向こうはまだ怒っているかもしれないけどね。

こもり校長：「ごめんね」と言ったところで、またお母さんから説教されるパターンはある。でも、どんなことを言われようと、もう怒っちゃダメ。なぜなら、お母さんを傷つけてしまったことに対して謝っているのだから。あなたが、何を思って謝るのかが大事かなと思う。

COCO教頭：そうだね。

こもり校長：でも、母親だとしても納得がいかないなら謝らなくてもいいし。そこは、時間をかけて冷静にならしていかないと……。そうじゃないと、今度は自分がいつしか我慢するしかない立場になるから。それは避けたほうがいいじゃないかな、と思う。

COCO教頭：今日の話だしね。お互いが冷静になる時間があってもいいかもな……とも思います。

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この日の放送では……
・「注文したアイスが違う味だったことをきっかけにケンカをしてしまった、高2まで親友だった相手に謝りたいです」という18歳
・「親友からもらった手作りのキーホルダーをなくしてしまって1年経ったけど、まだ謝れていません」という15歳
と電話をつなぎ、校長、教頭を相手に“謝る”リハーサルをしました。

＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ：こもり校長（小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE）、COCO教頭（CRAZY COCO）
放送日時：月曜～木曜 22:00～23:55／金曜 22:00～22:55
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/lock/