歴代最強・森保ジャパンの快進撃! その強みは? シリア戦・異例の中継ナシなどについてサッカージャーナリストが解説

モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。11月24日(金)放送のコーナー「リポビタンD TREND NET」のテーマは「サッカー日本代表に注目」。サッカージャーナリストの河治良幸さんに解説していただきました。


パーソナリティの吉田明世、ユージ



◆第2次・森保ジャパンの快進撃!

2026年の北中米ワールドカップ出場に向けて、今年から第2次森保ジャパンが活動をスタート。その最初の公式戦となるのが、今月から開幕した「サッカーワールドカップ・アジア2次予選」。日本代表は、これまでに2試合を消化。11月16日にはミャンマーを相手に5対0で快勝。そして、11月21日におこなわれた森保ジャパンの年内最後となる試合、シリア戦でも5対0という好成績を残しました。

ユージ:大会前の親善試合を含めると、第2次森保ジャパンは日本代表歴代最多記録に並ぶ国際Aマッチ8連勝中です。この強さの背景にあるものとは何でしょうか?

河治:8連勝ということで本当に素晴らしいですが、そのプロセスとしてカタールワールドカップの結果と、そこで出た課題とどのように向き合ってきたか。アジアを突破して世界でベスト16を超えてベスト8を狙うだけではなく、本当に世界一を獲りに行く。そのために、どうすればいいかというところを、森保監督も選手も目指したことが今回の結果だと思います。

そのためには、戦術的なトライもそうですが、出た選手にケガ人がいたりしたなかで、しっかりと自信を持ってトライしていったことです。これから誰かが戻ってきたときに誰かがいない状況になるかもしれません。コンディションが苦しいなかでこれだけのパフォーマンスができたことは、それでもしっかり戦っていけるということを示した、11月のシリーズだったと思います。

ユージ:ワールドカップでベスト8以上を目指すうえで日本代表に必要な要素の1つとして、中心メンバー不在でも勝てるチームになることが大切です。アジア2次予選での2試合は、チームとして万全な状態ではないながらもしっかりと成果を残せた、ある意味、現在の森保ジャパンの選手の充実度、チームの完成度が現れた内容だったと言えそうです!

◆シリア戦は異例の試合中継なし その理由は?

吉田:そんななか、今週サウジアラビアでおこなわれたシリア戦において、フィールドの外で話題になっていたことといえば、テレビの生放送やネットによる生配信がなかったことです。

サッカー日本代表のワールドカップ予選が生中継されなかったのは、1989年のイタリアワールドカップアジア1次予選・北朝鮮との試合まで遡ることになります。なぜ、そんなことが起こったのでしょうか?

河治:2次予選に関しては、各協会のホーム側に放映権が与えられる形になっていて、その協会と代理店などが、放映する相手側の国にどういった値段設定で出していくのかがわりと自由になってしまっています。

それによってシリアサイドが、日本がこれくらいの値段で買ってくれるんじゃないか、という期待値が大きすぎた(ため、シリア側が提示した金額が大きく、日本の局が放映権を買わない判断をした)。それは、もしかしたら(シリア側が)吹っ掛けをして交渉していくなかで探っていたのかもしれません。

日本サイドとしては円安という状況がありましたし、シリア戦が深夜帯ではなくゴールデンタイムだったら、シリア側が出した値段でも問題なかったのかもしれません。試合時間が深夜帯ということで、配信にしても視聴率が減ってしまうので、「このぐらいまではいいよ」というところを超えてしまっていたのかと思います。

最終的には向こう側も(提示額を)落としてきたみたいですが、日本の放送側からすれば、いろいろなセッティングなどが必要で、デッドラインを超えてしまったところですね。

ユージ:大会の関係者によりますと、今回シリア側が委託した代理店が日本側に要求した放映権料の金額は、1億円超とされるそうです。河治さんによりますと、「もしかしたら無理をすれば払うことができたかもしれませんが、そこを弱気になって受け入れてしまうと今後、日本への要求金額が釣り上がってしまう可能性があります。今回はそういうことも考えて、日本側からも強い姿勢を見せた。そういった所もあったと思います」と話していました。結果的には、試合を見られない視聴者側が残念な思いをする形となりましたが、今後の日本サッカーや放送のことを考えると、致し方なかったのかなと思います。

吉田:アジア2次予選においては、今後もアウェイでの試合については放映権の交渉が難航する可能性もあります。ただ、次に待っているアジア最終予選の放映権については、アジアサッカー連盟が管轄しているため、適正価格で買えるのではないか、と考えられているそうです。

ユージ:さて、年内最後の試合を終えたサッカー日本代表。来年以降、チームとしてのさらなる成長が期待されています!

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11月24日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年12月2日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月曜~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/

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