FM青森、FM山形、ふくしまFMをネットしてお送りする、「COSMOみらいかぜ」。
より良い未来を目指してアクションされている方々に、お話を伺っていきます。
今回お話を伺ったのは青森県内に5店舗を展開する
「パレットショップ」のオーナー、宍戸聡さんです。
「パレットショップ」ではフードロス削減に対して
取り扱う商品を安価で販売するなどのアクションを行っています。
コンビニでカットになり、賞味期限が1ヶ月~2ヶ月後に迫った商品や
メーカー・問屋が抱えた在庫を、半額~最大でも80%以下で販売しています。
商品は生鮮をはじめ、飲料や雑貨など様々なジャンルを取り扱っていて
近くの市場の規格外野菜や、売れ残りの野菜、地元の農家が生産し、流通に乗らなかった野菜なども販売されています。
そこには、できるだけ多くの「勿体無い」商品をさらっていきたいという思いがあります。
この「パレットショップ」は弘前市にある総合卸問屋「つがる屋」が運営しているのですが
卸問屋のオーナーである宍戸さんがなぜ、そういった取り組みをされているのでしょうか?
はじめたのは今から3年前。
コロナ禍で営業先に困った宍戸さんは、BtoBサイトに登録することに。
数日後、玉ねぎの生産量日本一とされる北海道の岩見沢市で、
畑に玉ねぎが大量に廃棄されているという案件が舞い込みます。
元々つがる屋は、生鮮食品を扱っていませんでしたが
あまりにも勿体無いと感じた宍戸さんはその案件を引き受けることに。
まず、得意先に販売を掛け合ってみるも規格外野菜は売れないと断られてしまいます。
であれば、自分のお店で安価で販売しようと思い立ち自分の会社の前に、無人販売を設置しました。
無人販売と言っても、パレットの上にカゴを乗せ、袋詰めした玉ねぎを陳列するという簡素なもの。
ですがその反響は大きく、瞬く間に品数は増え、1週間後には約20品を販売することに。
無人販売開始後1ヶ月、会社の倉庫を整え、パレットショップの原型となる販売業態をスタートしました。
スタートしてからは、いろいろな業態の方から「在庫処理に困っている」という連絡が舞い込んでくるように。
食品以外のアパレル・雑貨など、「勿体無い」ものは全国にたくさんあることを思い知らされます。
「今の人はもったいないという気持ちを忘れかけていると思います。
簡単に捨てられ、簡単に買うことが主流になってきていますが
物には命があり、捨てずに再流通させることを個人個人が意識することで
ごみの減少にもつながり、安価で買えるありがたさも付随します。」と話す宍戸さん。
今後はこのシステムを全国に広めていきたいと話してくださいました。
***
「パレットショップ」のHPはこちら!
その思いを伺います。