大震度7を観測した能登半島地震から
およそ3週間が経ちました。
そんな中、このサトノートでも
地震による火事や津波、土砂崩れなどに対して
防災、減災につながる提案ができないか?
という事で、今日はやっていきたいと思います。
ワクワクキーワードは
🌳「防災、減災を考えた屋敷林作り」🌳
屋敷林とは?
家の周りに植えられている樹々。
昔は、風や火災、また防音を含め
人が住みやすい環境を整備するために植えられていました。🌱
ドクトル:そういうところの植物の種類は
どういうものを植えたらいいのか?
ということを含めて、
今日は、鎮守の森に行きながら学んでいきます!💪
いつもは、きみつのさんぽ道、山の上ですが
今日は、山の下へ!!
やってきたのは、🌳八雲神社!⛩️
この周りの住宅には屋敷林っぽいものが!😮
「屋敷林」というと、広大な敷地が必要なのでは?
と思いがちですが、実は、幅1mくらいの土地があれば
2mくらいの木を植えて、生け垣のようにすることもできるし
15mくらいの高い木を植えて、風を防ぎ、
家屋や痛みを守ったりしてくれます✨
万里恵さん:屋敷林ときくと、土地が必要かと思った。
そうではなく、ちょっとしたスペースでいいんですね。
ドクトル:やっぱり見た目を重視したいから
海外の木を植えたいという人もいると思うけど
その土地に合っていないかもしれないので、
日本で昔から植えられているのは
その土地に適した樹木が、地面に根を張り成長することが多い。
そのヒントがあるのが、この鎮守の森にあるのでは?
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「サトノート」チーム一同、「八雲神社」へ!
入ってすぐに見つけた植物は
高さはおよそ17mほど、根っこも立派な
✨「スダジィ」✨
防災について最近、実験を行ったというドクトル!
その内容はというと・・・・
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30cmくらいの木を植え
6年後、およそ5m・直径20cmほどに成長!
その木を機械で引っ張ったところ、
1.5トンで、ようやくメキっと音がした。
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もしも、この「スダジィ」を倒そうとしたら
どれくらいのチカラが必要なのでしょう・・・。🤔
万里恵さん:そう聞くと、この土地がいかに頑丈か?が分かる。
歩き進みながらドクトルは「いいねぇ。スダジィがいっぱい!」
どんな場所かというと
イメージは、明治神宮の森。主役はスダジィ。
万里恵さん:ここは、人が植えた?
ドクトル:ここは木の太さがバラバラだから、それぞれ鳥などが運んできて
増えたんだと思う。
ここは、少し山になっているけど、
これだけの植物があるなら、倒れないと思う。
ここに神社があるということは、昔から倒れないからなんでしょうね。
さっき、民家にタブの木があったので、
絶対に出るんです。
これは、赤ちゃんのタブの木。
この親が、今いる鎮守の森に絶対いるはず!
万里恵さん:探そう!
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さぁ、タブの木の親を探しながら境内を散策!
ドクトル:生垣の種類は「イヌマキ、サザンカ」など鎮守の森にある種類と同じなので
これはやっぱり大事。
万里恵さん:生け垣は、隠す役割があると思うけど、他は?
ドクトル:根を張るから地面が崩れにくくなる。
熊本地震の時に、調査に行った際、
コンクリートのブロックは崩れたけど、
生け垣は、崩れてない。
万里恵さん:役割があるんですね
ドクトル:生け垣につかう種類は、火災なども防いでくれる。
今、探しているタブの木は、タブの木一本、消防車1台と言われるくらい、
タブの木には、水を含んでいる。
イチョウなどもそう。
火防ぎの役割がある。
万里恵さん:タブの木は、東北にも生えていますよね。
ドクトル:東日本大震災の時は、津波から守ったとも言われている。
今回、訪れた八雲神社の歴史は
856年に社殿を改造したと書いてあります。
万里恵さん:御神木のようなめちゃくちゃ太くて、大きい杉。
ドクトル:でかい!!
平成21年の記録だと。高さ36m、樹齢700年。
もしここに津波がきたらと想像すると・・・
今、みた杉は、瞬間的には耐えられると思う。
でも、長いスパン、1年、2年、5年、10年で考えると、
津波が来るということは、そこが海水に浸る。
海水に浸ると杉は、葉っぱを茶色くさせ、葉っぱを落として
次の年には全部かれちゃう。
でも、タブの木は海水がきても枯れないんです。
万里恵さん:日本の災害があったときに、土砂災害をすごく目にする。
災害には、スギの木は弱い?
ドクトル:これは、実は難しい。
人が植えた木は、管理しないといけない。
根っこも強くならない。
そうすると、根っこが張っていないパターンが多く
地震や地盤が弱くなると一気に流れていしまうことも。
万里恵さん:整備された杉林は、強い?
ドクトル:個人の解釈だと、たぶん強いと思う。
結局、整備をすることは間伐をすること。
そうすると、光が入る。
光が入ると、その地域にあった「アオキ、スダジィ、タブの木」が生えてくるはず。
そうやって共存、共栄している森は
結構、強いと思う。
ドクトル:全国で問題になっているのが、シカ。
光が入って、出てきても、食べちゃう。
シカが増えると、ヒルが増える。
ヒルが増えると、人が森に近づかなくなる。
そうなると、人と自然の距離が離れて行ってしまう。
万里恵さん:逆に言えば、整備をすれば、
私たちの手で変えられる希望もある。
ドクトル:もちろん。
そこを我々が立ち返って、取り組んでいかなければならないし
向き合っていかないといけないところ。
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さぁ、本殿の後ろにきました。
ここを観ていると・・・・ありました!
立派な「タブの木」
樹齢は、若い方で200年いっていないくらいと予想。
近くに行ってみると・・・
万里恵さん:めちゃくちゃ根が張っているんだろう!と思う。
ドクトル:先人たちがどうやって植物と向き合ってきたのかが
分かるのが鎮守の森なので、いつ来ても勉強になる!
万里恵さん:ドクトルが、屋敷林を作るとしたら
何を植えますか?
ドクトル:スダジィは必須。
5mに1本ずつの間隔で植えたい
大きくなるから、たまに、タブの木を植えてあげる。
あとは、シロダモ、アオキ、ヤツデ、を混ぜて植えて
たまにタブの木も植えてあげる。
なんなら、スダジィはどんぐり美味しい。
昔から食べられているけど、
僕は、どんぐりを食べて生き延びますよ!
これから家を建てる人、樹を植えようか考えている方には
参考になるのではないでしょうか?
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🌳番組では「あなたが里山でやりたいアイデア」や
「ドクトル西野氏への質問」を募集中!
みんなで作るSato Noteです~!
番組公式Xではレポートの様子を写真でもアップします。
みなさんも感想や質問など#サトノートでつぶやいてください!🥹