FM青森、FM山形、ふくしまFMをネットしてお送りする、「COSMOみらいかぜ」。
より良い未来を目指してアクションされている方々に、お話を伺っていきます。
今回お話を伺ったのは、青森県青森市の「北洋硝子」
工場長で常務取締役の中川洋之さんです。
青森県が世界に誇る伝統工芸品「津軽びいどろ」。
グラスや花瓶などのガラス製品がありとても色彩豊かです。
「青森県の四季を表現することがコンセプト。
自然に近い色、自然の写真に合うような製品が多くなっています。」
まだまだこれからいろんな景色に合った色を開発していきたいと話す中川さん。
今では100種類以上の色があります。
元々は漁業で使う「浮玉」を製造する工場だった「北洋硝子」。
昭和40年代にプラスチック製の浮玉が誕生し、ガラス製の需要が減少しまいました。
しかし、ガラスの浮玉を作る技術はガラス職人の中でも1番難しいと言われています。
その技術を応用して、花瓶や食器製造に移行しました。
現在「北洋硝子」では18歳~70歳までの職人が、技術に応じて作業に当たっています。
後継者不足と言われる伝統工芸の世界ですが、「北洋硝子」には未来を担う若手職人が集まっています。
そんな「北洋硝子」ですが、去年の3月から環境に優しい
「津軽びいどろDOUBLE F-UKIDAMAEDITIONー」というものを販売しています 。
盃やタンブラー風鈴、一輪挿しなどこちらも美しいラインナップです。
ガラスの浮玉が使われなくなって約30年。
廃業する漁師さんも増えたり、プラスチック製の浮玉が増えたことで
ガラス製の浮玉の廃棄に困っていました。
それであれば、廃棄せずに回収し100%再利用しようとスタートしたプロジェクトです。
漁業が盛んな青森県。現在も全てを回収しきれていないといいますが
既に10t近くのガラスの浮玉を回収してきました。
「今までも常にチャレンジはしてきましたが、今後はSDGsの観点から
車の窓ガラスの再生など、リサイクルガラスに力を入れていきたいです。」と話してくださいました。
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