今回お話を伺ったのは、青森県の深浦町で
地域おこし協力隊として活動をする浪岡敏勇さんです。
浪岡さんは協力隊員として今年で3年目を迎えます。
任期は今年が最終年度になります。
「今年は何も仕事を断らずに一生懸命頑張るしかない」と意気込みます。
そんな浪岡さんは今年から、海岸の漂着ごみを使った「ある取り組み」を企画しています。
2年前、豪雨災害に遭った深浦町。
その時に流れてきた流木が、海岸に打ちつけられて今も放置されている状態。
「なんとかできないか」と海岸清掃を兼ねて、焚き火を楽しむ会を企画しました。
しかし、流木を回収したとしても運搬には費用がかかってしまいます。
であれば海岸でそのまま、流木を使った「焚き火」をして有効活用してしまおう、と思い立ちました。
もちろん、自治体からの許可が必要になりますが、
日々、地域おこし協力隊として街を知り尽くす浪岡さんだからこそ
企画から実施にまで至ることができます。
「いつも街にいると、目につかないところにまで気付くことができるのが
地域おこし協力隊のいいところです」と話します。
現在、深浦町の協力隊員は浪岡さん1人。
これまで街との交流を深めた結果、15人の協力が得られたそう。
「Fukaura・Fire・焚火人(たきびと)」として活動していきます。
さらには海岸清掃の後、焚き火を囲みながらコーヒーを楽しむことができるように企画しました。
「続けていくことが1番大切です。
有志の方が集まってくれたとしても継続して参加してくれるのかとなると難しい。
参加する意味があるものにしたいと、清掃が終わったら夕日をみて焚き火を囲みながらコーヒーを飲む。
そこで参加者同士が交流をすることで、継続につながるのでは?」と考えています。
そんな浪岡さんは元々、うどん屋を営んでいました。
コロナで経営が難しくなり、将来についてを考えた時に
思いがあるうちに協力隊に志願しようと思い立ちました。
飲食以外の経験がなかった浪岡さんは隊員としての活動を通して、毎日がとても刺激的だそう。
自身の経験を活かして、うどん教室を開催したこともあります。
今後は、深浦町内の無人駅舎を盛り上げたいと話してくださいました。