無念のスキップ、結果ポジティブに…野島裕史、トライアスリート・庭田清美と「石垣島トライアスロン」を振り返る

声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。6月2日(日)の放送は、トライアスリートの庭田清美(にわた・きよみ)さんをゲストに迎え、野島が4月に参加した「石垣島トライアスロン2024」の大会をともに振り返りました。


(左から)パーソナリティの野島裕史、庭田清美さん



◆石垣島トライアスロン、大反省会リターンズ!

野島:今回は、4月に開催された「石垣島トライアスロン2024」の大反省会リターンズ! スペシャルゲストはレース中、いろいろな意味でお世話になりましたトライアスリートでオリンピアンの庭田清美さんです。よろしくお願いします!

庭田:よろしくお願いします。

野島:庭田さんの番組出演は、2022年5月以来、約2年ぶりとなりますが、僕が最近お会いしたのは「石垣島トライアスロン」の海の上。2022年の(石垣島トライアスロン)大会に続き、今回も海の上で大変にお世話になりました(笑)。

庭田:(海の)上というか、中というか、泣きそうな野島さんを……。

野島:そうなんです、本当に半分泣いていました(笑)。最初に確認しますが、僕が必死に泳いでいるのか、溺れているのかわからないなか(庭田さんは)僕にサーッと近寄ってきて、「野島さんじゃないですか……」って明らかに残念そうな声を発しておられましたけど、合っていますか?

庭田:合っていますね。“見つけちゃった!”って思いました(笑)。

野島:その後に「2年前と変わらないじゃないですか」と。

庭田:よく覚えていますね(笑)。2年前は注意したところ、スイム中に泳ぎ方がよくなったんですよ。すごくいい泳ぎになったんですけど、それが全部台無しで。

野島:前回ゲストでいらしたときに、(僕の泳ぎを見て)「タツノオトシゴのようだった」とおっしゃっていたのを覚えているのですが、今回もタツノオトシゴ状態でした?

庭田:もうまさしく。なんでウェットスーツを着て、あそこまで沈むのかなと(笑)。

野島:若干、呆れ気味の庭田さんですが、ここで改めてプロフィールを紹介させていただきたいと思います。1970年生まれ、茨城県出身の庭田さん。中学3年生まで水泳を続けるも、高校は帰宅部でアルバイトに精を出す毎日。

そして高校卒業後、当時勤めていたフィットネスクラブでトライアスロンを勧められてどハマり。瞬く間に才能を開花させ、オリンピックに出場すること3回。最高は9位。日本選手権3回優勝。W杯で表彰台に上がるなど輝かしい成績を残されています。

そんな素晴らしい方に、僕は2年前にスイムを教わり、上達したにも関わらず、2年後にゼロに戻っているという……大変失礼いたしました! 今回は「石垣島トライアスロン」大・大・大・大反省リターンズということで、いろいろな話を伺っていきたいと思います。まず、今年の「石垣島トライアスロン」は、天候は良かったものの、かなり気温が高かったと思うのですが、条件的にはどうだったのでしょうか?

庭田:地元の方も「今日は暑い!」と言うくらい、例年になく夏の気候のような感じで、しかも風が強かったんですよね。泳いでいるときに(風で)水面が流れるので、そこで苦戦した方もいらっしゃいましたね。

◆野島にスキップを言い渡した理由とは?

野島:今年の「石垣島トライアスロン」は結果から言うと、私・野島は最初の1.5kmのスイムでスキップ(スイム2周目をやめて次の競技バイクに移行すること)という形になったのですが、スキップする人は他の大会でも多いんですか?

庭田:全ての大会でスキップ制度があるわけではなく、これはローカルルールとして日本独自で作られたルールなんです。「石垣島トライアスロン」に関しては、受付時とスイムスタート前、(スイムの)1周目が終わったときにスキップすれば、そのまま続行できます。ただ、その代わり少しお待ちになりますけどね。

野島:そうですね。20分ぐらい待ちました。

庭田:あとは、タイムが参考記録になるという条件付きです。「石垣島トライアスロン」では、この制度が始まってから初めからスキップされる方も多く、練習をあまり積まずに参加して、1周目でダメだったらスキップすればいいやっていう方もいらっしゃるかと思います。

野島:ある意味、初心者にやさしい制度ですよね。

庭田:(参加者には)水泳に不安のある方が多いんです。一方で、(トライアスロンに)とりあえずチャレンジしてみたいというときに、まずは1回出場してみて、もしダメだったらそれを克服してもらってまた出ていただきたいので、スキップはそのための制度ですね。

野島:僕は溺れているように泳いでいたにも関わらず、実は2周目に行く気満々だったんですよ。

庭田:えっ!? どこまでポジティブなんですか(笑)。

野島:ところが、庭田さんがかなり強めに「野島さん、スキップしてくださいね!」と僕の目をしっかりと見ながらおっしゃっていたので、“これはもうスキップしなきゃダメだ”と思ったんですけど、スキップを提案された理由を聞かせていただけますか?

庭田:単純に時間です。もし野島さんが2周目に行ってしまったら、完走すらできなかったかもしれないので。(スイムの制限時間に)間に合わなかったらそこで終わり。バイクとランに行けなくなってしまうので、それよりはスキップをして、大好きなバイクとランに進んでもらえたらいいなと思い、スキップをお伝えしました。

スイムが2周回1.5kmで、制限時間が60分なんです。野島さんがスタートされたのが8時33、34分ぐらいで、あの(1周目が終わった)時点で9時14分ぐらい。(1周に)30分超えていたと思うんですけど、どうですかね?

野島:僕の手元のGarmin(スマートウォッチ)だと(1周)35分ぐらいでしたね。

庭田:だからもうそれ以上は……だって、あれ以上速く泳げないじゃないですか。

野島:確かに、その日のうちにそんなに上達はしませんよね。そうなんですけど、後でGarminで調べてみたら、僕は(1周750mのところ)1.1kmも泳いでいたんです(笑)。

庭田:あと400mじゃないですか(笑)。野島さんは(泳いでいる最中に)右に左に曲がっていたんですよ。クセで左右どちらかに曲がる人はいますが、野島さんは右にも行くし、左にも行くし。注意しても全然聞こえていないので、野島さんの足を一回引っ張ってみたんですよ。そうしたら水を飲んじゃって、悪いことしたなと思いました(笑)。

野島:足を引っ張られていたんですね! なんか一度溺れたような瞬間があったなって思ったのですが。

庭田:それ、私です(笑)。全然止まってくれないので。

野島:今、明かされる真実(笑)。

◆スキップのおかげでトライアスロンがより好きに!

野島:スキップを提案されたときは本当にへこんだんですよ。もう1周するつもりでいたので。でも、これがトライアスロンのいいところですよね。

次のバイクでペダルを漕いでいたら気持ちがどんどんポジティブになってきて、“俺は練習不足だし、練習していたら絶対に(スイムの)タイムは間に合っていたはず!”とか、“海の練習を積んでいなかったからパニックになった。海の練習を増やせばいいんだ!”とか考えるようになったり、どんどんポジティブになってきて。

同時にバイクのケイデンスも上がってきて、最終的には“他のトライアスロンに出れば、次こそ石垣島トライアスロンで庭田さんに会わずに泳ぐことができるんじゃないか”みたいな。めちゃめちゃポジティブになって、やる気満々になったんです。あそこで無理してスイム2周目に行って、バイクに乗れなかったらへこんだまま終わっていたし、へこんだまま飛行機に乗っていたと思うんです。

庭田:そうでしょうね。

野島:それがバイクに乗って、ランで走ることによって、こんなに前向きな気持ちになるんだって思って。人生でここまでへこんだところからポジティブに変わった経験は初めてだったので、トライアスロンの魅力を改めて痛感することができたんです。本当に感謝でした。

庭田:スキップして良かったです。

野島:超大正解でした。さすがの提案だなと感じました。

庭田:トライアスロンってポジティブな人が多くて、“どうせだったら楽しんだ者勝ち!”なんです。確かにスキップしたことは残念だったかもしれないけど、バイク・ランをやらないよりは、みんなと走って“楽しかったね!”と分かち合ったほうが、気持ちも前向きになるんですよね。なので、トライアスロンやめないでね!

野島:はい。今でもやる気満々です。スキップ制度にすごく助けられましたし、いろいろと運が良かったなと思います。石垣島という環境やスキップ制度、そして庭田さんのご提案などのおかげで、トライアスロンにリベンジしたい気持ちが高まった気がするので、今回は大反省会と言いながらも感謝の回でございます。

庭田:それは嬉しいです!

◆来年の石垣島トライアスロンに向けて…

野島:庭田さんに聞くのはとてもおこがましいのですが、次回大会に向けて、僕はスイムに関してどんな目標を持って、どんな練習をすればいいのでしょうか?

庭田:トライアスロン大会に申し込むことが一番で、そこからその大会に向けて調整していく。例えば、ちょっと寒い水温のところであれば、その経験をあらかじめしておいたほうがいいですし、あとはウェットスーツを着て泳ぐことですね。

野島:まさにウェットスーツですが、今回サイズが合わなかったんですよ。2年ぶりに着てみたらめちゃくちゃキツくて。(ウェットスーツを着て)泳いでいると呼吸がしづらく、それがまたプチパニックになっちゃって。スイムはただでさえうまく呼吸ができないのに。

庭田:そういう方は結構多いですね。久々にウェットスーツを着てみたら以前と違っていて、胸の部分が苦しくて呼吸ができずにパニックになってしまう方とか。

「石垣島トライアスロン」でも、ひとりの男性がスタートしてすぐにロープに捕まっていて、「どうしましたか?」と聞いたら「苦しい、苦しい」と言っていて。ウェットスーツがキツかったそうです。

野島:やはり大会前にちゃんと(ウェットスーツを試しに)着る、もしくは定期的に着て、サイズが合わなかった場合は買い直すしかないんですかね?

庭田:サイズが合わなかったら、そうなりますね。あとはオーダーしないといけないので、できるまでの期間も考えて大会前に試してもらいたいですね。

野島:サイズの問題以外にも2年間ずっと倉庫に置きっぱなしだったので、すごく硬くなっちゃっていて。ネットで調べたら、柔軟剤で柔らかくなるとあったので、風呂桶にお湯を入れて、柔軟剤を入れてウェットスーツを漬けたり、陰干しをしたり、いろいろ試してみて多少柔らかくなったんですけど、キツいのは変わらなかったです。

庭田:確かにウェットスーツは硬くなりますね。ただ、普通は2年だとそこまで劣化しないんですけどね。一般的にウェットスーツを買い直すペースは4~5年と言われています。

野島:あとは僕、この2年間でがっつりウエイトトレーニングをして体格も変わってしまって。(ウェットスーツの)縫い目の跡が皮膚につくくらいキツかったんですよ。

庭田:そんなにパンプアップしたんですか!? それはもう買い直したほうがいいですね(笑)。

野島:次回の「石垣島トライアスロン」まで1年、モチベーションを保つために他のトライアスロン大会への出場を考えているのですが、スーパー初心者の僕におすすめの大会はありますか?

庭田:9月29日(日)に横浜・八景島で開催される「2024横浜八景島トライアスロンフェスティバル」があります。それがいいと思います。ベテランの方も出ますが、初心者向けの大会で(スイムの)距離が短いんです。スイムは1周250mコースで(距離が)250m、500m、750mと選べて、ライフセーバーも大勢いるんですよ。

野島:それは安心!

庭田:特別対応の大会です。あとはバイク20km、ラン5kmなので普通の大会と一緒です。場所も(都内から)近いので、野島さんのようにお忙しい方でも日帰りで行けますし、当日は私も現地におります。

野島:それはぜひスケジュールを調整して出場したいと思います!

庭田:ぜひぜひ、よろしくお願いします。

野島:いい情報が聞けたところで、残念ながらお別れのお時間になってしまいました。本日はお忙しいなかありがとうございました!

庭田:ありがとうございました。

6月9日(日)「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」は、先日開催された「富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム」における記録更新に向けて、野島が自身のロードバイクをどのように改良したのかを語ります。どうぞお楽しみに。

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▶▶この日の放送内容を「AuDee(オーディー)」でチェック!
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<番組概要>
番組名:サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国24局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週日曜 朝5:00~5:30(JFN各局の放送時間は番組Webサイトおよびアプリ「AuDee(オーディー)」でご確認ください)
パーソナリティ:野島裕史
番組Webサイト:http://www.jfn.jp/toj

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