今回は、麻布山幼稚園の転機について伺いました。
1928年(昭和3年)に麻布山幼稚園を開園した麻布超海(ちょうかい)氏について、麻布恒子園長は「仏法を侍し社会奉仕を重視した、とてもインテリジェンスあふれる人だったと聞いています」とおっしゃいます。
その超海氏から幼稚園を引き継いだのが、弟の照海(しょうかい)氏であり、その奥様である千代子さん(現園長の祖母)が初代の園長に就任したそうです。
恒子園長が幼い頃は、母親が幼稚園教諭の資格を取るため学校に通っていたため、祖母である千代子さんに面倒を見てもらったと言います。
実は昭和20年、太平洋戦争での米軍による大空襲で善福寺は伽藍を焼失し、一旦は麻布山幼稚園も失われましたが、照海氏は個人が私有していた土地を売って幼稚園を再開させ、少しずつ教室を増やしていき、昭和26年に学校法人の認可を受けました。
「何があっても幼稚園を続けようとしたのは、超海の想いが照海に受け継がれていたんだとおもいます。」と語る麻布さんのお話を、是非お聴きください。
今週のゲスト
麻布恒子(あざぶ・つねこ)さん
学校法人 麻布山幼稚園 園長
1956年12月東京生まれ
1999年 麻布山幼稚園副園長就任
2004年 麻布山幼稚園園長就任
■A Gene of Music
このコーナーでは、音楽に精通した方にゲストのお話からイメージする4つの楽曲をセレクトしていただき、4週にわたって番組内で放送しています。
今週の選曲者
對馬拓 さん
1992年、札幌生まれ。2018年より東京在住。
ディスクユニオンのスタッフや音楽ブログの運営などを経て、現在はシューゲイザーを主軸に、執筆活動や編集業務、イベント企画、ZINE制作などを行う。
シューゲイザーのメディア『Sleep like a pillow』主宰、音楽Webマガジン『musit』編集。千駄ヶ谷/原宿のセレクト・ショップ『ヨムキクノム』スタッフ/バイヤー。
2022年より“知識あるサケ”名義にてDJ活動も開始。
今回のゲスト企業から連想するテーマ
<選曲テーマ>
東京の都心部・港区元麻布という立地ながら、麻布山善福寺の敷地内に併設され、四季折々の自然を大いに感じられる麻布山幼稚園。春・夏・秋・冬、子どもたちの豊かな感性を育むそれぞれの季節をイメージさせるような楽曲を選びました。
對馬拓 さんが選ぶ今週の1曲
ソーダ水/羊文学 (2019)
加速する少子化に伴い園児も減少し、廃園・休園する幼稚園が多い時代でも、麻布山幼稚園は今年で開園96年を迎えました。それは仏教に根付いた教育方針、あるいは自然豊かな立地など、支持され続ける理由があってこそであり、きっとそんな環境が子どもたちの豊かな感性を育むのだと思います。ここでは、夏が似合う、そっと安寧を希求するような1曲をセレクト。いずれ迎える難しい局面で、培った感性がふと役に立つ時が来るかもしれません。
■放送局、放送時間情報
ショートver.(5分番組)
FM青森 毎週土曜 19:55 / FM秋田 毎週土曜 19:55 / FM 山形 毎週土曜 28:55 / FM福井 毎週土曜 19:55 / FM三重 毎週土曜 17:55 / e-radio(FM滋賀) 毎週土曜19:55 / FM山陰 毎週土曜 19:55 / FM山口 毎週土曜 19:55 / FM岡山 毎週土曜 19:55 /
FM香川 毎週土曜 26:55 / FM徳島 毎週土曜 19:55 / FM大分 毎週日曜 9:55 / FM宮崎 毎週日曜 15:55 / FM Okinawa 毎週土曜 19:55
ロングver.(15分番組)
FM岩手 毎週金曜 8:45 / FM仙台 毎週日曜 9:15 / InterFM 毎週火曜 18:40 / FM佐賀 毎週土曜日 19:30・[再放送]日曜 9:00 /
FMK(FM熊本) 毎週日曜 9:30 / FM長崎 毎週日曜 9:30
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