8/15(木)にお迎えしたゲストは・・・?(その1)

14時台は、 音響学の研究者で風鈴コレクターの 土田義郎さんにお話伺いました。



8月15日(木曜日)は「心地よい音」にレコレール!
14時台は、音響学の研究者で風鈴コレクターの 土田義郎さんにお話伺いました。


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土田さんは、金沢工業大学 建築学科の教授で、「サウンドスケープ(=音風景)」という分野で、

街の音が人間にどのような影響を与えるかを研究されています。その中の一つとして、

風鈴の音による心理的効果などにも造詣が深い専門家でいらっしゃいます。

 

〇 今、どのくらいの数の風鈴をコレクションされているのでしょうか?

〇「風鈴」って、そんなに色々な種類があるものなんですか?

 

「人間が最も心地よく感じる風鈴の音」は、どのような特徴がありますか?

 

〇「音の余韻が長い風鈴」の見極め方


「初心者にオススメの風鈴」について教えていただきました!


①『江戸風鈴』

「江戸風鈴」とは、東京の伝統工芸品の「ガラス製」の風鈴です。

「篠原風鈴本舗」の風鈴が、正統な江戸風鈴となります。

カランという、軽やかな音色は、飽きが来ない夏らしい音色です。宙吹きで一つ一つ音色が異なります。

絵付けも伝統的な柄からイラストレーターとコラボしたものもあり、様々なものが選べます。

最近では、他の伝統工芸である螺鈿細工を施したものや、江戸切子細工を施したものもあり、バラエティー豊かです。

『南部風鈴』

岩手県の伝統工芸である「南部鉄器」の風鈴です。様々なメーカーが制作しています。

色彩は「黒」や「緑」といった地味なものが多いですが、様々な付加的な装飾がされたものが多くあります。

つりしのぶに組み合わせたものも伝統的なもののひとつです。

また、鋳型を用いるため、量産が可能で、値段も一番お手ごろです!

 

『砂張の風鈴』

「砂張」とは、銅と錫の合金で非常に硬いため、音の余韻が長いのが特徴です。

小田原鋳物の風鈴や、金沢の人間国宝である魚住為楽氏による風鈴が有名です。

製造の難易度が高いため、やや高額になりますが、その音色と姿かたちの端正さは、茶室など和の空間になじみます。

ほかにも、富山県の「高岡銅器の風鈴」や、兵庫県姫路市の「明珍火箸」、

焼き物の産地では「焼き物の風鈴」、最近では「ガラス作家による風鈴」など、

音色も形も本当にいろいろなものがあります。自分の好きな音を探してみてください!


そして!土田さんは、風鈴のプロデュースもされていらっしゃいます。

その名も、「かなざわ風鈴」。和紙と真鍮のパイプでできた風鈴で、とても澄んだ音を奏でてくれます。

この「かなざわ風鈴」は、石川県金沢市にある風鈴専門ギャラリー『てらまちや風心庵』にて、製作体験をすることもできます。

詳しくは『てらまちや風心庵』公式サイトをご覧ください。

radikoで期間限定で聴くことができるので、チェックしてみてくださいね✅
https://radiko.jp/share/?sid=INT&t=20240815140000

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てらまちや風心庵 公式サイト

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金沢工業大学 建築系 土田研究室