モデル・タレントの藤井サチと海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける海野光行がお送りする「OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~」。
海にまつわる様々な疑問を深掘り!海を感じ、海を知り、海と向き合う30分をお届けしています!
今回のテーマは「海藻が食の未来と環境を救うって本当?」
昆布、ワカメ、海苔といった海藻。実は日本近海には1500種類もあると言われ、海藻天国なのだそう。さらに、その歴史も古く、大和朝廷時代から神事の供物として重宝されていました。しかし、そんな海藻が今ピンチ!海水温の上昇などによって激減しているとのこと。
そこで、今回は合同会社シーベジタプルの共同代表・友廣裕一(ともひろ ゆういち)さんをお迎えして、知られざる海藻の凄さ、問題と取り組みについて深掘りしていきました。
海藻が描かれた素敵なTシャツでいらっしゃった友廣さんは、もうひとりの共同代表・蜂谷潤(はちや じゅん)さんと2016年にシーベジタブルを設立。さまざまな海藻の研究・栽培を行っています。
「海藻は毒がないと言われていて、全ての海藻は湯通しすれば一応食べれます」といった驚きの情報を教えてくださった海藻のプロフェッショナル・友廣さんによると、今あらゆる海藻が激減しているそうです。例えば・・・
・海苔は去年1年間で20%ほど減ったと言われている。枚数にして12億枚ぐらい
・天然のマコンブはほぼゼロにまで減少
・ワカメも今年度は三陸で20%ほど減ったと言われていて、価格が今すごい上がっている
このように、数値にも如実に表れているとおっしゃっています。
そんな中、シーベジタブルは、お好み焼き屋やポテトチップスなどにとって必要で、天然ものがほぼゼロになっている“スジアオノリ”という海藻を生産することから始めました。その結果、なんと化石燃料を使って温度調整をしなくとも年中栽培できるモデルを世界で初めて確立!さらに、今では日本市場に出回っているほとんどのスジアオノリが、シーベジタブルのものだそう!正にヒーロー!!
今回、そんなスジアオノリをはじめとしたいくつかの海藻、そして、スジアオノリを使ったポテトチップスをスタジオに持ってきてくださいました。
スジアオノリの画期的な栽培方法、そして、デンマークにある世界一のレストラン“ノーマ(noma)”のシェフが「海のトリュフだ」と褒めたほどのお味の感想については、AuDeeやポッドキャストでぜひお聴きください。
さらに、9月18日から伊勢丹新宿店と日本橋三越本店とコラボして行う「EAT & MEET SEA VEGETABLE」という海藻を使った新しいデパ地下グルメのフェアにも注目ですよ!
海野 「『おいしい』はマジックワード。そもそもの問題が何だったのかというのを忘れてしまう。だから、その背景も届けることがすごく大事だと思う」
藤井 「おいしいが入口でもいいけど、なぜ海藻はこんなに減ってしまったのだろう、気候変動はなんで起きたのか、私たちの生活が便利になっていくためにこういう技術があったから、というように繋げて深掘りしていくことが大事ということですね」
♪9/15のオンエアでお届けした楽曲♪
Zedd「Lucky (feat. Remi Wolf)」
Sergio Mendes「Funky Bahia (feat. will.i.am & Siedah Garrett)」