モデル・タレントの藤井サチと海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける海野光行がお送りする「OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~」。
海にまつわる様々な疑問を深掘り!海を感じ、海を知り、海と向き合う30分をお届けしています!
今回のテーマは
「漁師さんが使う網って悪者なの?」皆さん、どんなごみが海洋ごみの中で最も多いかご存知ですか?
実は、漁に使う道具「漁具」が、海ごみの中でも一番多いのです。今回はその漁具のひとつ「漁網」に注目!漁網そのものが悪者ではないのですが、海に流れ出てしまうと回収が難しい上に、何百年と漂流をしてしまいます。また、ナイロンやポリエステルといったプラスチックでできているため、分解してもマイクロプラスチックに。そのため、漁網の管理を適切にしないと、生物へ大きな影響を与えてしまいます。今回は、そんな漁網の課題に取り組んでいる一般社団法人「ALLIANCE FOR THE BLUE(アライアンス・フォー・ザ・ブルー)」の代表理事・野村浩一さんをお迎えして、深掘りしていきました。
野村さんは、日本財団とともにALLIANCE FOR THE BLUEを2020年に立ち上げました。取り組んでいるのは、使用済みの漁網を回収し、付加価値の付いた商品に変える「アップサイクル」という試みです。実は漁網は、単一の素材でできているため、リサイクルの原料として優等生なのだそう。そこで、使用済みの漁網を回収し、細かく切ったあとに洗浄。それを溶かして固めてビーズ状にし、引っ張って糸にしています。そして、その糸から生地をつくっているのです。
そんな生地を使って、さまざまなブランドが商品を製造していて、その一部をスタジオに持ってきてくださいました。それが、豊岡鞄によるランドセルとFUMIKODAのバッグです。
藤井さんが絶賛した機能性抜群のランドセル、そして、バッグの詳細はAuDeeやPodcastなどの配信でぜひ!
ALLIANCE FOR THE BLUEでは、こういった製品をつくるだけではなく、売り上げの一部を海の生態系にとって重要な「藻場」を再生するプロジェクトへ寄付する取り組みも始めたそうです。野村さんは、漁網からアップサイクル製品、藻場再生プロジェクトに至るまでの「ストーリー」を支持してもらって購入して頂いているとおっしゃっています。
海野「良い商品だから買ってみた。そしたらエコだった。これが一番いいんだろうなと思う」
藤井「今は良いものがたくさん溢れてるからこそ、ストーリーが本当に大事だと思う」
♪10/13のオンエアでお届けした楽曲♪
Walk off the Earth「Fifth Avenue」
地球三兄弟「呼びにきたよ」