競うコンクールからお互いの音を聴き合い、高め合うコンクールとして、
どなたでも参加できるピアノコンクール『ひまわりコンクール』。
1991年に、第1回が開催され、今年で33年目。
広島県の三原を拠点とする、株式会社ワタナベミュージックラボが主催していて、
春に予選が行われ、秋にファイナルが、三原にあるポポロホールで開催。
この『ひまわりコンクール』で、
私は2020年からファイナルの審査員をしています。
コロナ渦ということもあり、予選はWeb審査を導入。
そのことがかえって幅広い地域から参加が可能となり、
ファイナルも幼稚園から中学生まで、幅広い年代が参加。
ピアノを楽しむ機会もYouTube、LINE、SNS、ストリートピアノと多種多様の時代となり
弾く人、聴く人、見る人も自由でオープンに。
今年からタイトルにも「全日本」がつき、さらなる盛り上がりを見せている。
予選の課題曲には毎回、私の楽曲が選ばれているんです。
広島県三原市で9月14日と15日の2日にわたって行われた
ひまわりコンクールファイナルの審査員をつとめた。
審査員をするのは今年で4回目。
年々、参加する人数が増えていて、
初めて審査を行った2020年は150人ぐらいを1日で審査。
今年は2日にわたって357人を審査しました。
対象は幼児から中学3年生まで。
午前中から徐々に年齢が上がっていくと、ピアノの音色も大人っぽくなっていく。
審査員は私一人。難しいのが、一人目を何点にするか、、、
基準がわからないので、あまり高くしてしまうともっと上手な人が後で出てきて、
最高点を超えてしまう。
技術を競うコンクールでなく、
お互いの演奏を聴き合い、学び合う場にしたいとの理念で行われている。
回を重ねるごとに賞の種類も増えていて、ステージでのお辞儀や歩き方など、
ステージマナーの良かった人が受賞する舞台芸術賞、
完璧な演奏ではなくても、どこか印象に残る場面や音色があった人が受賞する
キラリ賞など。
そして、最優秀賞として送られる西村由紀江賞もあって、
入賞者には、トロフィー、楯、メダルなどが贈られます。
それぞれの学年の子どもたちの演奏を聴いた後に講評を伝え、
模範演奏をし、控室で集計、そしてすぐに次の学年の審査の繰り返し。
2日間フル活動で同じ曲の演奏を何十回も聞くのだが、
自分でも不思議なほど1人1人の演奏を新鮮に聴くことができる。
緊張のあまり途中で止まってしまっても諦めずに最初から弾き直して、
見事完奏する子、巨匠のように余裕たっぷりに演奏する子。
本当に、いろんな子供がいます。
衣装も蝶ネクタイで決めている男の子や
スペイン風の踊りの曲を演奏するため真っ赤なドレスを着た女の子。
顔が白塗りの男の子もいました。
理由は、近くの町のお祭りと重なったためで、
普通なら、お祭りを優先して欠席しそうだが、
どうしてもコンクールに出たいと駆けつけたとのこと。
これからも、さらに自由に、
多くの人に参加してもらえるコンクールにしたいと社長が語っていました。
私も、ピアノの伝道師として、今後も長く深く関わっていければと思っています。
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