モデル・タレントの藤井サチと海に関するさまざまなプロジェクトを手掛ける海野光行がお送りする「OCEAN BLINDNESS ~私たちは海を知らない?~」。
海にまつわる様々な疑問を深掘り!海を感じ、海を知り、海と向き合う30分をお届けしています!
今回のテーマは「20年後には漁師さんがいなくなるって本当?」
鹿児島県指宿市山川港の漁師でJF漁青連 顧問の川畑友和(かわばた ともかず)さんをお迎えして、漁師と漁業の現在、そして未来について深堀していきました。
川畑さんと海野さんはお知り合い。海野さんが勤めていらっしゃる日本財団と、漁業者でつくる組合や連合会の全国団体「全漁連」、そして、東京大学と連携してプロジェクトが進行中。そのプロジェクトは、魚種転換といった海の環境変化を把握し分析していこうというもので、その基礎的な調査を全国の若手の漁師さんたちにお願いしているそうです。そのまとめ役をされているのが、川畑さん。取り組みが始まる前には「俺たちで100年先の漁業をつくろう」と宣言されたそうですよ。
そんな川畑さんに、地元・鹿児島県指宿の海の変化を伺ってみると、ここ5年でマアジの漁獲高が、なんと約8割も減ってしまったとおっしゃっています。その代わりに増えたのが、沖縄の県魚・グルクン。ただ、川畑さん自身も食べたことがないように、鹿児島県ではグルクンを食べる文化がないとのこと。「食文化を変えるのはかなり厳しい」とおっしゃるように、海の変化に対応する難しさが伝わってきました。
そういった状況の中、川畑さんは海洋環境を良くするための取り組みとして、魚などの産卵場所であり、身を守る場所でもある「藻場」の再生活動を実施。また、YouTubeチャンネル「
鹿児島の漁師ともちゃん」で、鹿児島の海についても発信しています。
そして、今回のテーマ「20年後には漁師さんがいなくなるって本当?」については、農水省の統計調査から、毎年全国で6000人の漁師さんが辞めたり、引退していたりすると教えてくださいました。現在、漁師さんは全国に12万人ほど。そのため単純計算すると、20年後には0人に。漁師さんが本当にいなくならないようにするために、川畑さんが考える必要なこととは!? 皆さんは何が必要だと思いますか?
♪11/24のオンエアでお届けした楽曲♪
Amy Winehouse「Our Day Will Come」
John Mayer「Moving On and Getting Over」