パーソナリティをつとめるクリエイティブ・ディレクターの鈴木曜さんが、
様々な分野で活躍している方をゲストにお迎えし、
自分と向き合い、心を"整える"ことそのヒントを探していきます!
第119回ゲスト 籠作家・鶴田早苗さん
籠作家で様々な籠を製作している鶴田さん、
自身のブランド「so/et」について、作品の話や、製作のこだわり、
そして「心と体の整え方」をじっくり伺います。
Q:作品をお持ちいただいていますが、どれも素敵ですね
A:なかなか「黒い籠」が珍しくて工芸的なアプローチとは違ったメッセージ性を持たせている。
一個の製作期間は大きさにもよるけど編むだけなら1日~2日で出来る、しかし編む作業の前後に染色が挟まるから時間をかけると一週間くらいかかる。
編み方は底面から上に向かって編んでいく。
天然の素材だからしっかり乾燥させないとカビの原因になるから時間がかかる。
素材は籐(とう)=ラタンを使っていて、もともとの素材は表皮があるがソレを取り除いたものを使っている。
染色は、染料を沸騰手前のお湯に溶いて、素材を浸して染めている。
洋服の糸や布を染めるのと同じやり方。
Q:籠作家になった理由は?
A:籠を集めるのが趣味でそこが一番最初の始まり、籠は国や地域によって違っていて揃えていくのが楽しかった、
コロナ禍で仕事で外に出れないので作り始めたのがキッカケで実際動き始めたのは2020年ごろ!
Q:製作する時、大変なところは?
A:機械を全く使わないので、自分の指先・作る姿勢で作ったものが歪んだり曲がっていく所が大変だけどその難しさが魅力。
自分は背筋をピンっと伸ばして上から全体像が見える姿勢で編んでいるが、編む場所によっては姿勢を変えてチカラの加減を変えている。
Q:ブランド「so/et」について教えて下さい?
A:造語で、使う人の生活や時間に「添え」る、と自分で作って紹介をしているので
自分の作った籠 と 使っていただく人の関係性を表した「and=~と」という意味で
「添え」ると「と」で『ソエト=so/et』にした。
【籠作家・鶴田早苗さんの整いソング】
Come Fly With Me / フランク・シナトラ
製作をしていると頭の中がグルグルしてしまうが、この曲を聴くと
「大丈夫だよ」と言われている気がして、気が楽になる大切な曲
Q:整ったり、自分と向き合う時間は?
A:製作、アトリエに入る前に、コーヒーを飲む時間が整う時間で、
エスプレッソメーカーから香る匂いもアロマ効果なのか整いつつ気合が入る!
自分のすべてが詰まっている空間=アトリエが整う場所
最近気づいたのがA4の方眼紙にアイデアやメモを手書きしていると整う!
Q:身だしなみで気をつけている点は?
A:製作している時は動きやすい服装だけど、実店舗が無いのでポップアップで店頭に出る事もあるし、
手入れをするのも好きでアイロンがけや靴磨きやセーターの毛玉を取ったりするのが好きなので、
会う方に対しての礼儀として服装を整えたりケアをしたりすることを大切にしている。
籠を手作業で作っていたり、手書きでメモしたり、「手を動かすこと」がいったん落ち着く行動なのかもしれない。
Q:今後やってみたい事や予定は?
A:12月13日(金)~17日(火)に青山にあるギャラリー「SPIRAL」で行われるクリスマスマーケットに参加します。
クリスマスマーケットということでリースや小さいツリーを製作中!
【鈴木曜の放送後記】
もともとアパレルをやっていたそうなので、染物の技術や編み物に詳しく、そういった経験値ときっかけがあったから
作品たちが生まれていったと思う。
全てを手でやっていて丁寧な暮らしをしている印象だった。
手を動かして心を整える生活にすこし憧れる。
トーク模様は、radikoタイムフリーやAuDee、
ポッドキャストで聴く事が出来ます。
番組HPと併せてぜひチェックして下さい
そして、番組では、あなたの「整う曲」へのリクエストや
「自分と向き合う」と聞いて思うことなど、メッセージを募集しています。
採用させて頂いた方には、
グルーミングブランド「AUGER」の
オリジナルキャップ(非売品)、コンパクトミラー(非売品)
人気のシステムカミソリのいずれかをプレゼントします。
どちらが希望かもお書き添えの上、番組HPのメッセージフォームから、送って下さい。
<グルーミングブランドAUGER HP>
https://www.kai-group.com/products/kamisori/product/auger/index.html