私(わたし)の道、と書いて「私道」。
私道とは、公共のものではない、誰か持ち主がいる道路のことです。
道路には、「公道」と「私道」に分けられており、公道というのは、国や都道府県、市町村が管理している道路のことで、誰もが自由に車を走らせることができます。
ただしそのかわりに、公道には道路交通法が適用されます。
速度オーバーや標識無視など、道路交通法に違反する行為をすれば、
罰則が科せられます。
一方で、「私道」というのは、国や地方自治体ではなく、
個人や民間法人などが所有、管理している道路のことを指します。
工場内の運搬のための道、サーキットや住宅地内の通路などが私道です。
私道は、公道のように誰もが自由に通れるわけではなく、
原則として所有者の許可が必要です。
また、私道は私有地の扱いになるため、
道路交通法が適用されることは基本的にはありませんが、
不特定多数の人や車が自由に通行でき、
「一般交通の用に供する」状態となっている私道の場合は、
道路交通法が適用される可能性があります。
例えば、箱根の有料観光道路「箱根ターンパイク」は、
箱根ターンパイク株式会社が所有する私道でありながら、
料金を払えば誰でも走行可能な道路です。
このような場合は、道路交通法が適用され、
交通違反をすれば、公道と同様に罰則が科せられます。
仮に道路交通法が適応されない道路であっても、
何もかもが許されるわけではありませんので、
ドライバーの皆さんは、安全運転を心がけましょう!