番組で何度かお話ししている
葉加瀬太郎さん、柏木広樹さん、そして私とのトリオ、NH&K TRIO。
活動は今年で7年目になります。
年月を重ねるほど3人で作り上げる音が熟成していくのが感じられ、
充実感と感動をおぼえます。
それぞれのオリジナル曲に加えてクラシックも演奏し、
レパートリーが少しずつ増えています。
中でも大切に育ててきた曲があります。
それが、アストル・ピアソラ作曲「ブエノスアイレスの四季」
ピアソラといえばリベルタンゴが有名。
もちろんトリオでもよく演奏します。
「ブエノスアイレスの四季」は、
以前から演奏したいとの太郎さんの強い思いがあり、あたためてきた曲。
2019年にトリオを結成した時から、
いつか3人で演奏したいと、熱く話してくれていました。
ただ、難しく深い曲なのですぐには弾けない。というか弾きたくない?
じっくり取り組んで育てたいということで、
トリオを結成した年の夏、初めて八ヶ岳に行った時に四季の中から、
まず「冬」を演奏。
翌年は「春」。 その翌年は「夏」。 そして「秋」と4年でコンプリート。
5年目2023年は2巡目の「冬」。
そして昨年の春にトリオの全国ツアーで四季すべてを演奏、
実に6年越しの計画が実ったということになりました。
そして満を辞して昨年夏に、八ヶ岳高原音楽堂でレコーディング。
1年目に冬を演奏したときは、
こんなに難しく深い曲がレコーディングできるか不安でしたが、
6年経つと自分の手の内に入っているのを感じる。
もちろん、さらに高みを目指す必要はあるんですが、
楽しんでレコーディングに臨むことができました。
八ヶ岳高原音楽堂でのレコーディングは、
いつもマイクや機材を東京から持ち込んでおこないます。
音楽堂はガラス張りで外の音も入ってきます。
つまり、雨、雷、蝉の声も入るということ。
でも密閉されていない分、私たちが奏でる音も防音壁にさえぎられないので、
柔らかい響きをそのままレコーディングの音に閉じ込めることができるという利点も。
太郎さんは芸術肌で感覚的に見えるかもしれませんが、
先を見て、じっくり計画を立てるタイプ。
そして、その計画を実行し、必ず実現させるところは頭が下がる。
その太郎さんの計画を、前後左右から支え、
時には太郎さんに客観的な見を伝えて、
もっとよいものにしようと全身全霊で臨むのが柏木。
その2人を見ていると大いに刺激を受ける。
ご紹介したピアソラの「ブエノスアイレスの四季」は配信でお聴きいただけます。
前衛的で時に攻撃的、時に甘美、さまざまなシーンが登場する。
心が熱くなる、そしてロマンティックな気分に浸っていただけると嬉しいです。
********************************
番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。
メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。
「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。
「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。
エピソードと一緒にご紹介します。
被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、
震災でピアノを失った方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。
お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com
あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。
関連タグ