パーソナリティをつとめるクリエイティブ・ディレクターの鈴木曜さんが、
様々な分野で活躍している方をゲストにお迎えし、
自分と向き合い、心を"整える"ことそのヒントを探していきます!
第126回ゲストは、ファッションデザイナー・中里唯馬さん
。
日本人として二人目となる
パリ・オートクチュールウィーク公式ゲストデザイナーとして活躍中の中里さん、
公式ゲストデザイナーになった経緯や、今年のトレンド、
そして、心と体の整え方をお聞きします。
Q:アントワープ王立芸術学院のファッション科で学ばれて2009年にご自身のブランドを起ち上げ、どういった経緯で学ばれて、ブランドを立ち上げたんですか?
A:きっかけは高校生の時、初めて日本人が卒業したという事がメディアに取り上げられていた。
たまたま古本屋さんで見た雑誌にマルタンマルジェラのカビの生えたドレスが載っていて現代アートのような服を見て
全部がファッションだという奥深さを感じて、表現や自分で作ってみたいと思った。
毎年6月にあるアントワープの卒業ショーを見て忘れられない衝撃を受けた。
高校3年のときに、英語や美術の先生に放課後に特別に授業をしてもらったりしたのが大きなターニングポイントになった。
アントワープは60人入学して、毎年半分に減らされる特殊なシステムで、教室の仲間でありライバルな関係は独特の経験だった。
Q:オートクチュールファッショウィークという所は、どういった所ですか?
A:世界中の各都市にファッションウィークがありますが、オートクチュールはパリにしかない。
今では洋服とは量産されることが大前提ですが、システムが整う前は一着一着を手作りしていた。
オートクチュールはファッションの起源ともいえる。
一点物の服に引き込まれて、逆にこれこそが未来なんじゃないかと思った。
オートクチュールのファッションウィークに参加して、半年に一回やってくるのでそこに最高のパフォーマンスを持ってこなければいけないので
アスリートのような感覚になるし、そこには心身ともに安定していないといけないので整えることが重要になる。
Q:洋服を作るという所でこだわっているポイントは?
A:ファッションはトレンドや流行、浮き沈みが激しい。
それにどう抗うかも重要で、自分自身にしか出来ない事は何なのか?
いま、自分が本当に伝えたい事は何なのか、敏感になっていなくてはならない。
<ファッションデザイナー・中里唯馬さんの整いソング>
Aqua / 坂本龍一
坂本龍一さんの曲はファッションショーでも使わせて頂いている曲が多くて、
中でも気持ちが整う曲の一つ、コロナ禍で無観客のファッションショーを開催した時にこの曲を使わせてもらって思い入れのある曲。
Q:整ったり、自分と向き合う時間は?
A:早朝か深夜、週末に自分自身に集中しながらデザイン画を書いたりする自分一人で作業するものを持ってきている。
Q:今後やってみたい事や予定は?
A:2月3日に六本木ヒルズ・東京シティビューで「YUIMA NAKAZATO展」が開催されます。
FASHION FRONTIER PROGRAMというこれからのファッションデザイナーをサポートするプログラムとコンテストの審査員をしています。
※その他の活動など詳しくは中里唯馬さんのHPなどをチェックして下さい
【鈴木曜の放送後記】
学生時代から知っていたアントワープの卒業生に会えるとは感慨深かった、2月3日から開催される展示会もぜひ足をお運びください。
トーク模様は、radikoタイムフリーやAuDee、
ポッドキャストで聴く事が出来ます。
そして、番組では、あなたの「整う曲」へのリクエストや
「自分と向き合う」と聞いて思うことなど、メッセージを募集しています。
採用させて頂いた方には、
グルーミングブランド「AUGER」の
オリジナルキャップ(非売品)、コンパクトミラー(非売品)
人気のシステムカミソリのいずれかをプレゼントします。
どちらが希望かもお書き添えの上、番組HPのメッセージフォームから、送って下さい。

<グルーミングブランドAUGER HP>
https://www.kai-group.com/products/kamisori/product/auger/index.html