2025年、今年はキング・オブ・ブルース、B.B.キングが生誕100年
4月には日本武道館公演100回を越えるエリック・クラプトンが来日公演を行います。
再び注目を集めるアメリカン・ルーツ・ミュージック、
ブルースにスポットを当てる「Riding with The Blues」
この番組は、エリック・クラプトンをメンターとして、彼が取り上げたブルース・ナンバーを通じて、
アメリカのルーツ・ミュージック、ブルースを紹介していくプログラムです。
お相手はミノルクリス滝沢です。
1曲目にお送りしたのは、エリック・クラプトンの60年あまりのキャリアをスタートしたバンド、ザ・ヤードバーズ。
1964年のデビュー・アルバム「ファイヴ・ライヴ・ヤードバーズ」に収められた「スモークスタック・ライトニング」。
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この曲のオリジナルは、ハウリン・ウルフです。
1910年、ミシシッピー州ホワイト・ステーションに生まれたチェスター・バーネット。
彼は、身長およそ190センチ、体重130キロあまりの巨漢。そして、「ハウリン・ウルフ」
”遠吠えをする狼”というステージネームのとおり、強烈なダミ声のブルース・シンガーです。
彼は、メンフィスでの活動を経て、シカゴに移り住み、新たな地元となったシカゴのチェス・レコードと契約し、
1951年に41歳で、遅咲きのデビュー。
それでは、ハウリン・ウルフによるオリジナル・ヴァージョンです。
1956年のヒットです、ハウリン・ウルフ「スモークスタック・ライトニング」。
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1951年、40歳を過ぎてからデビューした遅咲きのシカゴ・ブルースの巨人、ハウリン・ウルフは、
ブリティッシュ・ブルースマンに大きな影響をあたえ、1970年には、ロンドンで、
エリック・クラプトン、ザ・ローリング・ストーンズのリズム隊、ビル・ワイマンとチャーリー・ワッツ、
リンゴ・スター、さらにスティーヴ・ウィンウッドらとレコーディングしたアルバム
「ザ・ロンドン・ハウリン・ウルフ・セッションズ」を残しています。
そして、20年あまりの活動の後、1976年1月、肝臓手術を経て、65歳でこの世を去っています。
ハウリン・ウルフにフォーカスした、今回の「RIDING WITH THE BLUES」
ラスト・ナンバーは、1951年にサム・フィリップスが設立した
メンフィス・レコーディング・サーヴィス(のちのサン・スタジオですね)
そこで録音されたハウリン・ウルフのデビュー・シングル、
アメリカのリズム&ブルース・チャートで4位にランクされた
「ハウ・メニー・モア・イヤーズ」
この曲を聞きながらお別れです。
お相手は、ミノルクリス滝沢でした。
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