2025年4月26日

西村由紀江のSmile Wind

ピアノの調べとともに、さまざまな地域を巡る『LIKE THE WIND

今朝は、東北初・世界遺産の町、平泉町(ひらいずみちょう)を巡ります。

 

 

平泉町は、岩手県の南部に位置し、

東には桜の森の束稲山(たばしねやま)、町の中央を流れる北上川がながれる

水と緑の豊かな自然に彩られた町です。

 

平安時代末期には、奥州藤原氏(おうしゅうしじわらし)が、

四代にわたって創り上げた地方都市で、

平泉は当時、京都に次ぐ約10万人の人口がいたと伝えられています。

 

平成23年には、中尊寺(ちゅうそんじ)、毛越寺(もうつうじ)など5つから構成される

「平泉-仏国土(ぶっこくど)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群-」として、

世界文化遺産に登録されました。

 

そして平泉は、源義経が最後を迎えた義経終焉の地でもあります。

 

北上川河畔に近い小高い丘の高館(たかだち)は、

奥州へと落ち延びた源義経の居城があったと伝えられる場所であり、

義経最期の地と言われています。

 

兄、源頼朝(よりとも)に追われ逃れてきた源義経(よしつね)を、

藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)を平泉にかくまいますが、

秀衡の死後、文治5年・閏(うるう)430日に妻子を道連れに自ら命を絶ちました。

 

ということで今回は、義経ゆかりの場所を訪ねてみましょう。

 

まずは、平泉駅をスタートして、

源義経公像が祀られている高館義経堂(たかだちぎけいどう)へ…。

中尊寺通りを進み山道を登ったところに石段の先に高館義経堂があります。

 

御堂には木造の源義経公像が本尊として祀られていて、

義経堂の隣にある資料館では、義経の歴史をじっくり観ることが出来ます。

 

続いては、世界遺産の金鶏山(きんけいざん)へ向かいましょう。

 

中尊寺と毛越寺のほぼ中間に位置する円すい状の金鶏山は、

平安時代末期に栄えた奥州藤原氏の拠点で、平泉にある独立した小高い山です。

 

この金鶏山の麓には、

藤原三代の位牌に秀衡の木像などが安置されている千手堂(せんじゅどう)のほか、源義経妻子の墓と伝わる五輪塔が建てられています。

 

また、中尊寺・参道の手前には、義経の家臣として知られる武蔵坊弁慶の墓や

中尊寺には弁慶の像が安置されている弁慶堂もあります。

 

 

義経終焉の地である平泉。

その平泉で、51日から5日までの日程で「春の藤原まつり」が行われます。

 

期間中には、奥州藤原氏の栄華をしのび、郷土芸能や法要など、

さまざまな行事が行われる中、メインは3日目に行われる

「源義経公東(あずま)下り行列」。

 

義経が兄の頼朝から逃れて平泉にたどり着いた時、

藤原秀衡(ふじわら の ひでひら)は温かく迎え入れ、

民衆もまた歓喜して迎えたという情景を再現しています。

 

東下り行列は、10時に中尊寺坂下をスタートして昼過ぎに毛越寺(もうつうじ)に到着

 

1973年・昭和48年に、初めて俳優の志垣太郎さんが義経役に抜擢されて以来、

義経役はその時の旬な若手俳優・タレントなどの芸能人が努めてきました。

 

今年は、グローバルボーイズグループINIの尾崎匠海さんが務める予定です。

 

今年の連休は、平泉で古に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?


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