「IoT×生成AI」で現場の課題を解決…株式会社ソラコムが描く“デジタル社会の未来”

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。12月6日(土)の放送は、株式会社ソラコム 代表取締役社長CEOの玉川憲(たまがわ・けん)さんをお迎えして、最先端のIoTとAIを融合したDXの取り組みについて伺いました。


(左から)玉川憲さん、笹川友里


玉川憲さんは1976年・大阪府生まれ。東京大学工学系大学院・機械情報工学科を修了後、アメリカ・カーネギーメロン大学でMBA(経営学修士)およびMSE(ソフトウェア工学修士)を修了。日本IBM基礎研究所を経て、2010年にアマゾンデータサービスジャパンにエバンジェリストとして入社。AWS日本市場の立ち上げを技術統括として牽引。2014年に株式会社ソラコムを設立しました。

◆「SORACOM Air」の大きな特徴

ソラコムは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)プラットフォーム「SORACOM」を軸に、モノとインターネットをつなぐ仕組みを国内外で提供している企業です。以前は専門的でハードルが高かったIoT技術を、大企業だけでなく新規事業や個人でも簡単に使えるようにすることで、次々と新しいサービスや価値が生まれる世界を目指し、「皆さんがIoTサービスを世の中に出していくことを実現したいと考えています」と玉川さんは語ります。

ソラコムの代表的な事業がIoTプラットフォーム「SORACOM」です。その中核となる「SORACOM IoT SIM」は、スマートフォンなどで使われているSIMカード(小型のICチップ)を車や自動販売機などに組み込むことで、さまざまなモノのデータをインターネット経由で取得できるようになる通信サービスです。

「SORACOM」の大きな特徴として、玉川さんは通信、デバイス、クラウドまで一気通貫で提供している点を挙げ、「世界中には、さまざまな “モノ”がありますが、それらはまだつながっていません。しかし、言ってしまえばモノはつながりたがっているわけで、我々がそのための通信であったり、センサーであったり、いわゆるモノのデータを活用したいときに、短期間でその仕組みを作るためのサービスを提供しています」と説明します。

◆「ソラコム」立ち上げのきっかけは?

玉川さんによると、起業した2014年当時はIoTが注目され始め、スマートフォンやクラウドサービスが普及し、3Dプリンターなどの登場により、モノづくりの環境が大きく変わり始めたタイミングだったと言います。大企業であれば多額の投資で実現できましたが、一般企業には高いハードルがまだありました。その空白を埋める存在として、ソラコムは誕生しました。

続いて、創業の経緯について伺うと、玉川さんがアマゾンのAWS事業に関わっていた頃、顧客から「車のデータをどうやってクラウドに送ればいいのか?」と問われた際、明確に答えられなかったことが強く印象に残っており、「ならば、自分たちで“つなぐ仕組み”をつくろう」と決意したことが、ソラコム立ち上げのきっかけだったと振り返ります。そして現在、ソラコムの契約数はグローバルで800万回線を超え、3万以上のユーザー、1,000社以上のパートナー企業と協業するまでに成長しています。

◆IoTとAIの組み合わせで課題解決を加速

玉川さんは現在、IoTとAIの融合に大きな可能性を見出しています。ここ数年でAIは急速に進化し、特に近年では、テキストだけでなく画像や音声、動画まで情報処理・問題解決できる「マルチモーダルAI」が実用段階に入りました。IoTが集める多種多様なデータをAIがリアルタイムで分析・制御できるようになり、人手不足が課題といわれている日本社会においても、IoTとAIの連携が解決策の1つになると期待されています。

AIの活用が期待される分野に映像があります。そこで、ソラコムはクラウド型カメラサービス「ソラカメ」を開発しました。こちらは、Wi-Fi環境があればどこにでも設置でき、遠隔地からでもスマートフォンで映像を確認できるサービスです。

さらに、生成AIも利用可能な自動化サービス「SORACOM Flux(ソラコム フラックス)」と連携することで、専門知識がなくても、Web上の操作だけで現場の課題に応じた仕組みを構築できると言い、「例えば“倉庫内で人が倒れたら電話をかけて”といったプロンプトも、アプリ上で簡単に作成できます」と話します。

カメラ映像にAI分析を簡単に試せる「ソラカメAI」も提供を始め、「低コストかつ技術に詳しくなくても、IoTと生成AIを組み合わせることで、さまざまな課題を解決できるようになると考えています」と力を込めます。

そして、生成AIやIoTのサービスを使いやすく提供することで、さまざまな現場の課題を解決することが自分たちの役割とし、「我々も、ある意味、いろんな業界の現場の話を聞けるのが面白いですし、『「ソラコム」を使ったから解決できました』といった声を聞くのが一番うれしいですね」と話していました。

次回12月13日(土)の放送は、引き続き玉川さんをゲストに迎えてお届けします。ソラコムの取り組みについて、さらに伺っていきます。

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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