第19回


ゲストは、きものデザイナー 斉藤上太郎さん
京都出身。三世代にわたる和装の家系に生まれ、
27歳できもの作家としてデビュー。
伝統的な和装文化を踏襲しつつ
現代空間に合った“ファッションとしてのキモノ”
“進化するキモノ”を追求。
さらに「和を楽しむライフスタイル」を提唱し、
インテリアのデザイン、プロデュースを手掛けるなど、
多方面に才能を発揮している。


祖父は染色作家・斉藤才三郎さん、父は現代きもの作家・斉藤三才という
三世代にわたる和装の家系に生まれ、染工房の職人集団のなかで育った上太郎さん。
幼少期から家を継ぐことは自然の流れ、仕事は傍で見て勝手に覚えていき、
そして「自由な発想を」と教育されたそうです。

周囲の期待に抗うこともなく、20歳で染工房に入ります。
しかし、当時、和装業界が衰退していくと言われていたなかで、
自分は果たして続けていけるのか迷いが生じます。
考えた末、洋服の世界へと入りデザイナーとしてデビュー。
後に、この経験は、きものの世界で役にたったと話してくれました。

そして、出店問題など再び岐路に立った斉藤さんは、京都の問屋さんのご意見番に呼び出されます。
「きものと洋服の二足のわらじをはくのは成らぬ。
洋服をやめて、きもの一本にしなさい。めんどうはみる。育ててやる。」
斉藤さんは、この御意見番の一言で腹を決め、きものと家業に専念することにしたそうです。

さて、収録当日は黒のジャケットにジーンズ、シルバーのブレスレットと、
チョイ悪でおしゃれに決めてスタジオにいらした斉藤さん。
思わず「只者じゃないですね~やんちゃな感じ」と杏子。
「はい!祖父も父も時代を代表するやんちゃですから」と斉藤さん。
なるほど、やんちゃスタイルは血筋!それはデザインにも?!

その話は次回に。


M1. 胡蝶蘭 / 杏子
M2. Superfly / Curtis Mayfield
M3. Till It's Done (Tutu) / D'Angelo & The Vanguard