第25回


ゲストは、作家の林 真理子さん
山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、
コピーライターとして活躍。
82年のエッセイ集
「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が
ベストセラーとなる。
1986年「最終便に間に合えば」
「京都まで」で、第94回直木賞を受賞。
95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞、
98年「みんなの秘密」で
第32回吉川英治文学書など、
数々の文学賞を受賞。



実家が書店を営んでいたこともあり、
子供の頃から手当たり次第、本を読んでいた林さん。

「中学二年ときに、『風と共に去りぬ』を読み、映画もみて号泣しました。
あんなふうにドラマチックに生きてみせるというのが人生の目標だったんです」。

そんな林真理子さんが来年にかけて手がける大作がその『風と共に去りぬ』の新訳本。
子供の頃にあこがれた作品を大人になって仕事にできる嬉しさもあるが、ひとつ問題が?!
「原作の書き出しに、スカーレット・オハラは美人ではなかった。
ひとたび彼女の魅力にとりこになった男たちは夢中になって、
そのことを忘れてしまうというふうに書かれてあるんですよ。
ただ、そのあと美貌だという前提で物語が進んでいくのに、
作者はNOT BEAUTIFULから始まったのか意図がわからないと、どんな書き出しにするのか・・・」
悩みどころだそうです。
「風と共に去りぬ」林真理子翻訳本完成が楽しみです!

このあと、「女の相談あるある」で真理子と杏子が炸裂。
「女性の本音の部分を吐露してくれているというか。
女性を描くときはどうしているんですか?」と杏子。
「モテる美人を書くときは困ります。今、新聞連載に出てくる女性は、エロくて、魔性の嫌な女なんですけど、
こんな女に騙されるんじゃないとか、嫌ってくれる反響があると成功したと思います。
実は自分はこんな魔性の女だったら人生楽しいだろうなと思っていますけどね。
なりたい女性を書いているのかな(笑)」

そして、女性が恋愛問題を男性に相談しているうちに男女の仲になるパターンの話になると。。。
杏子「私、そういうの相談オオカミって言ってます」
林「あら、いい言葉じゃない、相談オオカミ!」
・・・このあと、しばらくは、ふたりの周囲の恋愛現場の話で盛り上がりました。


M1. 無責任 / 浜端ヨウヘイ
M2. Can't Take My Eyes Off You / Frankie Valli & The Four Seasons
M3. She's A Rainbow / The Rolling Stones