第29回


ゲストは、華道家の前野博紀さん
1970年福井県生まれ。
同志社大学文学部・英文学科卒業、
草月流に師事し、
2006年に独立「花匠前野」を設立。
作品制作、花教室、個展、
フラワーパフォーマンスの活動のほか
テレビやCMなどでも活躍。
著書「花のチカラ 前野博紀の生きる道」
「花をいける、言葉をいける」
絵本「旅するクジラ」などがある。


前野さんが、2011年東日本大震災後に始めた活動「旅するクジラ」。
きっかけは南三陸町で見たガレキの山。なんとかしなくてはとガレキでオブジェを作って各地をまわり、
ガレキ処理の理解を求めました。ある日、オブジェをみた子供が「あ!クジラだ」といったときから
「旅するクジラ」となったそうです。この活動ことは絵本にもなりました。
旅の途中、揉めたこともあるそうで「人の世の中は真実がどうであれ、噂が先歩きすることが多い。
でも無理してやることは被災地にもいいことはないので、次へ次へと場所を探す活動をしていました。」
と当時を振り返っていました。

そして昨年、前野さんは、NOP法人「旅するクジラ」を設立。
音楽、バレエ、絵画など被災地の子供たちの感性を大切にした文化支援をしていきたいと考えています。
前野「杏子さん、花って光だけでは咲かないんです。絶対に闇が必要なんです。」
杏子「え?!」
前野「被災地の子供たちに花学という授業していて、この話をすると一番驚きます。
植物は漆黒の闇があって、朝陽が出てきた時に花が咲く。
これは植物界のルールだけど、きっと人間界も同じ。失敗とか悩みという闇がたくさんある人ほど、
ちょっとした光がはいってくると一気に花が咲くってね。」

さらに、未来に向けて“命”というキーワードを見つめ直して欲しいという話では、
「将来、命を教育するテキストとして子供たちの授業に“花”が組み込まれれば
素敵な国になるんじゃないかと提案しているんです。花は切らなければいけられない、
それは当たり前のこととして、命を大切にする。花育・花学です。」
確かに、授業に音楽があると同じように、花学があってもいいですね!!

M1. One more time, One more chance / 山崎まさよし
M2. Love / Rosie Thomas
M3. Walk On / U2


花匠前野 | 華道家 前野博紀 Official Web
http://www.kashomaeno.com