震災から6年、帰ってきた「南三陸さんさん商店街」を現地取材

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。 3月6日(月)放送の「LOVE&HOPE~ヒューマン・ケア・プロジェクト~」コーナーでは、高橋と金曜パーソナリティの速水健朗が、3月3日(金)に新たにリニューアルオープンした宮城県南三陸町の「南三陸さんさん商店街」を取材した様子を紹介しました。

もともと地元の方や観光客の交流の場として愛されていた「南三陸さんさん商店街」。
東日本大震災以降は、2012年2月25日に仮設商店街として営業を再開していましたが、このたび震災前に元々あった場所で本設店舗として装い新たにオープン。商店や地元住民の方たちからは喜びの声が上がりました。

28店舗が軒を連ねる「南三陸さんさん商店街」は、オープン初日とあって大賑わい。活気に満ち溢れていました。そんななか高橋と速水はさまざまな商店の方たちにお話を伺いました。

お話を伺った商店の方たちの生の声がこちら!
◆山内鮮魚店
「ちょうどこの場所、川を背に建ってたお店なんで、10メートルというかさ上げなんだけど同じ場所に本業の魚屋が出来て非常に嬉しく思います。ヒラメやタラ、マグロのお刺身や新鮮なお魚を揃えています。ご飯とみそ汁を用意しているので、自分の好きなお刺身を選んで一緒に食べてもらえたら最高にいいと思います!」

◆フレッシュミート佐利
「お肉は量り売りで店売りと同じ値段なので、それを買って店内で焼いてもいいです。“すぐに焼いて食べれたらいいね”って声を多くいただいていたので、それができてお客様にも喜んでいただけるのかなと。オススメは、オリジナルの『志津川ホルモン』です。辛味噌ダレや塩ダレなど何種類かありまして、めっちゃ売れています」

◆食楽 しお彩
「食べ方は小さいたこ壺に入っているたこのつみれをそのまま食べてもいいし、『たこつぼラーメン』に入れて食べてもらっても」

そう語る店主の後藤さん自慢の『たこつぼラーメン』を、速水がさっそく実食! 「口いっぱいにタコが広がるくらいでかいタコが浮いております。おいひぃ! 名前を聞いた時点でたことラーメンの相性いいに違いないと思っていたんですけど、めちゃめちゃいいです! 『つぼつぼセット』になると、これにさらにタコ飯が付くんですよね。誰が考えたんだろうって、店長の後藤さんが考えたんですけどね(笑)。ズルズルッズルズルズル……」

実は、高橋も『つぼつぼセット』を食べたのですが、彼女の食リポのオンエアはナシ。その真相は、高橋もスタッフもあまりの美味しさに食べることに夢中になってしまい、音声を録るのをうっかり忘れてしまったのだとか。そんなエピソードを聞いた中西は「えっ!? それ仕事で行ってないじゃん!」とツッコミを入れつつ大爆笑していました。

津波で自宅もお店も流されたという後藤さんは、震災から4ヵ月後にはキッチンカーでラーメンの移動販売を始め、仮設住宅などに温かい料理を届け続けました。震災から6年目、こうして本設店舗で厨房に立てることに感謝の気持ちを話してくれました。

◆これからが本番! 世界に名を轟かせる商店街に
そして、「南三陸さんさん商店街」の運営を担う「南三陸まちづくり未来」で代表をつとめる、「鮮魚店マルセン食品」代表の三浦洋昭さんに再出発にかける想いを伺いました。

「ようやくですね……、非常にホッとしているというのが正直な感想です。ただこれからが本番。被災地の風化はさらに進んでいくと思いますので、本当に我々の力が試されるのはこれからだと思います。そういった意味では各店舗の方々はかなりの覚悟を持って入っているので、それだけにチームワークは強いと思います。さらに世界に名を轟かせる商店街になっていければと、目標高く持っていきたいと思っています」