絶好調の侍ジャパン、その活躍の2つの要因

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。 3月16日(木)放送の「WAKE UP NEWS」のコーナーでは、スポーツジャーナリストの小林信也さんに現在開催中の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」での日本代表の活躍について話を伺いました。

3月15日(水)に行われたイスラエル戦に勝利した日本代表“侍ジャパン”は、2次ラウンドプールEを首位で通過。日本時間3月21日(火)から始まる決勝ラウンドに見事駒を進めました。

大会前はいまいち調子があがらず不安視されていた侍ジャパンですが、蓋を開けてみれば6連勝。注目度も日増しにあがり、14日(火)のキューバ戦の視聴率は27.4%を記録。瞬間最高視聴率は36.8%と、最近では稀に見る数字をたたき出しました。

小林さんも「(大会前の状態からは)考えられない快調ぶりですね」と話す侍ジャパンですが、その要因は大きくわけてふたつあると分析。

まずひとつは、小久保監督が小さいことにこだわらず、選手たちに持ち味を発揮させる舞台を与えていること。日本のスタイルは機動力や小技などを重視した“スモールベースボール”と言われていますが、現在のチームからはそんな雰囲気を全く感じさせないと小林さん。

もうひとつは、選手たちも自分の役割がわかってきたこと。「それぞれのチームではみんな主力ですけど、このチームでの自分のポジションが見えてきたのが大きい」と話し、試合に出る出ないに関わらず、メンバー全員が伸び伸びとプレイし活躍しています。

なかでも成長著しいのはキャッチャーの小林誠司選手。その活躍は中西も注目しているようですが、小林さんは「これは(所属する)ジャイアンツファンにとっては本当に嬉しいこと。舞台が人を変えるというか、大きな収穫ですよね。もちろん侍ジャパンにとっても」と話していました。

決勝ラウンド、日本時間22日(水)に行われる準決勝の相手は前回チャンピオンであるドミニカ共和国をはじめアメリカ、プエルトリコ、ベネズエラの4カ国のうちのどれか。

全チーム強敵ばかりで、「どこが出てきてもこれまでの相手とはレベルが違うなって感じですね。特にバッティングが」と小林さんは話しますが、勝機もあり。強豪だからこそあらかじめ対応策を講じることで抑えることができると言います。

今後も侍ジャパンの活躍に引き続き注目です。