第126回
ゲストは、メイクアップアーティスト、
TAKAKOさんです。
そもそもメイクアップアーティストを
目指したきっかけは、、、
「最初画家になりたかったんだけど、両親が
画家は食べられないから、食べていける職業にしなさい、
っていうので、キャンバスを顔にしたんです。」
それでも、メイクアップアーティストとして活動する中で
何度も挫折し、辞めようと思っていたそう。
「ロンドンで雑誌もやってるし、IDもやってたし、
日本でもできるだろうと、自信を持っていたんです。
で、19歳、20歳で日本に帰ってきたら、作品良いけど君いくつ?って。
そんな日本にびっくりしちゃって。」
日本は当時、メイク業界はお弟子制度。年齢=キャリアでした。
日本の仕事のやり方などを覚えつつも、
自分を押し殺す仕事の仕方に嫌気も。
その後、ニューヨークに旅立つことになります。
きっかけは、TAKAKOさんが一番尊敬する
トップメイクアップアーティスト:ティエンさんの一言でした。
「ISSSEYさんのコレクションにチーフで来てて、
私は英語ができるからってアシスタントになったんです。
まだ駆け出しのペーペーだったんだけど、
ズラーッと並んだモデルさんを見て”あのメイク綺麗、だれの?”
って褒められて、一気に自信ついちゃって(笑)」
ティエンに弟子入りを志願しますが、
日本に居るべきだと言われ、悩みつつも、
ニューヨークに行きたい欲が勝ち、すべてを捨て旅立ちます。
「本当の人間の、意味とか存在価値を感じたい人は、
ニューヨークに住んで欲しい。愛に溢れていて、
世界中の人種が住んでいて、文化も言葉も違うのに
まとまって暮らしているからね。
”僕たちはニューヨーカーだから”って。人種がニューヨーカー。」
旅行では無く、ぜひ住んで欲しいとTAKAKOさん。
ニューヨーカーたちの図々しさも良いのだそう。
「嫌なことがあってうつむいて歩いてたの。
そしたら、下から、ホームレスの人の顔がニコっと出てきて。
“SMILE BABY! LOOK AT THE SKY!”って。
この人お金もないし、家もないのに、私を笑顔で励ましてんだよ?!
街の人たちが、街の人たちのこと見てんだもん。CAREしてる」
M1. 大人の言うことを聞け / NakamuraEmi
M2. New York / The Milk Carton Kids
M3. Native New Yorker / Esther Phillips