客足は例年の2割。阿蘇の観光名所代表に聞く「復興の現状」

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」では、被災された方の心と体のケアを目指して行われている日々の支援活動を紹介するコーナー「LOVE&HOPE~ヒューマン・ケア・プロジェクト~」を放送中。 4月20日(木)の放送では阿蘇の観光名所「阿蘇草千里乗馬クラブ」について、代表の末藤吉一さんに話を伺いました。

阿蘇・中岳の火口近くにある草千里ヶ浜。直径1キロ四方の広々とした草原は、阿蘇を代表する景勝地、観光スポットとして親しまれています。この草原を馬に乗って楽しめるのが、「阿蘇草千里乗馬クラブ」です。
ところが、おととし9月に阿蘇山が噴火し、そして去年4月には熊本地震が発生。秋にはふたたび阿蘇山が噴火と立て続けに災害が起こり、乗馬クラブも営業がままならない状態が続いていました。震災から1年経った現状は?

末藤さんは「震災後は立ち入り禁止というか、道が通れなかったので営業が難しい状態でしたが、今年3月から仮営業しています。それでも(客足は)例年の2割くらいかな。例年だと春休みはにぎわうんですよ。まだまだ復興途中というか道も完全にできてないし、ほかのレストランもこれから工事だったり。ここはちょっと遅れているんですよね。今月の終わりには道も完成する予定にはなってるんですけど」と復旧の遅れを指摘しました。
そんななかでも阿蘇の自然の魅力は健在とのことで、末藤さんは「ある程度復興してるところを周知、PRできればまた帰ってきてくれるんじゃないかと。景色とかは昔と変わってないしきれいな状態にありますから」と話していました。

先日現地を訪れたという高橋は「取材をした日はすごい霧で、あたりは真っ白。その中に草原があるのがすごく神秘的。ときどき霧が晴れて、野焼きした後の黒い野原が見えるんです。5月になるとそこが青々とした美しい草原になるそうで、よく映画のワンシーンであるような、風で草原の緑が波打つ、あの中を馬に乗って行けるそうです。絶対にもう一度行きたいと思いました」と振り返りました。