土屋先生の中では、ミズラモグラが一番気になるモグラという事でいろいろとお話を聞いてみました。
ミズラモグラはもともと、ヒマラヤ山脈からミャンマーや中国に生息していたそうで、それが日本に渡ってきたとの事。

このミズラモグラの何が興味深いかというと、学名ではEuroscaptor mizuraと言われているのですが、国立科学博物館のモグラ博士でもある川田先生がいろいろと調べていたら、日本のミズラモグラそれぞれに特徴があり、ひとくくりする事が出来ないことが分かったそうなんです。

ここで、しょこたんが突然会話を遮りました！

なんと、モグラ博士の川田先生の名前に反応したんです！

前半でも言っていた、しょこたんがもぐらを捕まえに行ったテレビ番組企画の時にいたのが、川田先生だったそうで、とても荒っぽくもぐらの巣に素手を突っ込んでもぐらを捕まえようとしていたのが印象的で、「いないな～。」と言っていたのが面白かったみたいです。

しょこたんが先生は元気かなぁとぼそっと言ったら、土屋先生が「元気も元気！」と答えていました。
ちゃんとしょこたんのつぶやきに答えてくれる優しい土屋先生でした。

話しをミズラモグラに戻すと、川田先生が頭の骨などいろいろな部位を調べていくうちに、同じミズラでも少しだけ何かが違うということで、ユーロスカプトールという名前だけでなくオレオスカプトールという名前が新たについたそうなんです。

あとは、このミズラモグラの「ミズラ」は、聖徳太子の若い時の髪型「角髪（みずら）」が由来だそうで、輪っかになっている部分とモグラの大きさが同じだということで、ミズラモグラという名前がついたとの事。
この説明をしている時に先生がいきなりミズラモグラのはく製を耳にあてたので、五郎さんもしょこたんも大笑い！
スタジオが爆笑の渦に包まれていました。（笑）

五郎さんは先生の説明を聞いてもやはり半信半疑だったらしく、先生に聖徳太子の角髪（みずら）ともぐらが似ていないと言い続けていました。
先生曰く、ヨーロッパの学者が名前を付けた時に、あの髪の形は「みずら」だと日本人が教えて、ミズラモグラになったとの事です。

あとは、海外のモグラの研究者が「みずら」はラテン語だと思いこんでいて、ラテン語での意味を真剣に調べているのを見て、先生が日本語の「角髪（みずら）」だよって言ったらガッカリしていたそうです。（笑）



日本に生息しているモグラは、やはり他の国のモグラに比べると少し特殊らしく、世界一小さい哺乳類（モグラ）と世界一大きいモグラが日本にいるという事で、やっぱり珍しい種類が多いみたいですね。

次に、先生の好きなモグラについて聞いてみました。

先生は、アズマモグラが好きで、その大きさが良いみたいです。
五郎さんが、アズマモグラの標本を触りながら、手触りが独特だと言っていました。
もぐらは猫や犬と違って、毛が頭から尻尾に生えているわけではなく、垂直に生えているそうです。
トンネルの中でバックもできるよう、毛が引っかからないよう毛は柔らかくしなやかなんだそうです。
普通の哺乳類は、冬毛になって保温性が増したり、夏になると放熱したりと毛が生え変わりますが、もぐらが住んでいるトンネルの中は温度が安定しているので、自分の毛を使って身体を保護する必要性がないとの事でした。

また、手触りが本当に良いので、ヨーロッパでは、お財布にしたりコートの裏地に使われたりしているそうです。
これに対して、しょこたんが驚いていました！

最後に、土屋先生が今後調査したいことについて伺いました。

やはりこれまでにモグラの正しい飼育方法も分からず、生態もよく分かっていないので、雄と雌を飼育して、子供を作ってもらい、その子供の成長を一から見てみたいそうです。
命が尽きるまでにやってみたいという事でした。

今回、先生が紹介してくださったモグラの詳細については、是非現在好評発売中の「モグラハンドブック」をご覧になってください。
本当にいろいろな種類のモグラが載っています。

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