ZOOアドバイザーがおススメする動物園は!?

(前編) スキマなゲストに千葉市動物公園のZOOアドバイザー森由民さんをお迎えしました。日本の動物園についていろいろとお話を伺いました。 (2017年4月25日、5月2日OA分)



森由民(ゆうみん)さんは、ZOOアドバイザーだけでなく、日本で唯一の「動物園専門」のフリーライターでもあります。
日本各地の動物園へ行って、紹介しているとの事です。
これまでの著書に『ASAHIYAMA 動物園物語』『動物園のひみつ 展示の
工夫から飼育員の仕事まで~楽しい調べ学習シリーズ』などがあります。

オープニングでは、五郎さんが、千葉動物公園は「立つレッサーパンダの風太君がいますよね~。」と言い、森さんもそうなんです。おかげですごく当時は注目していただいたと言っていました。

※余談ですが、現在は孫の源太が立ち姿を披露していて人気だそうです。風太も元気なおじいちゃんになっているみたいです。

◆日本に動物園はいくつありますか?

現在、日本動物園水族館協会に登録されている動物園は90か所、水族館は70か所です。
一番大きくて広い動物園は、横浜にあるズーラシアです。(50ヘクタール)
一番小さい動物園は、大阪府池田市五月山動物園(3000平方メートル)と福井県鯖江市西山動物園です。
名古屋市にある東山動植物園は、植物園と合わせての広さになるので、やはりズーラシアが一番広くなります。

◆展示されている動物の種類が一番多い動物園は?

名古屋市の東山動植物園になります。
500種類を超える動物がいて、世界のめだか館という展示もあり、これが他園には負けない数にとどめを刺しているそうです。(笑)
しかも、名古屋めだかという種類もいるそうです。飼育員さんがインドネシアで調査をしていて、新種を見つけたりしているそうです。

◆動物園という施設はいつごろからあるのでしょうか?

王族や貴族だけのために珍しい動物を見せていた事を動物園というのであれば、3000年前からあったそうですが、近代動物園になってからはまだ200年しか経っていないそうです。
一番古い動物園は、1828年にロンドン動物園協会がオープンした、ロンドン動物園だそうです。一般市民にも動物が公開され、動物学を意識して作られた施設。

◆森さんのおススメの動物園を教えてください!

① 兵庫県にある「神戸どうぶつ王国」

もともと花鳥園だという事もあり、多くの植物が展示されている温室に鳥を放し飼いにしている。しっかりトレーニングもされているので、来園者の上を自由に飛んだり、直接触れたり、餌をあげたりする事ができる。また、なまけものなどの哺乳類もいるのでとても楽しめる工夫がされていて、常に混んでいる動物園だそうです。

② 東京都武蔵野市にある「井の頭自然文化園」

森さんの自宅から一番近い動物園という理由もあるそうですが、ここの動物園は、行くとのんびりできて、ボーっとできるところが良いという事でした。
東京には都が運営する三つの動物園があり、上野、多摩、井の頭と三つがそれぞれ違う役割を担っているそうです。
井の頭自然文化園は、日本産の動物や子供の童話に出てくるような動物がいて、武蔵野市に馴染んだ展示でなければいけない為、猛獣などはいないとの事です。
森さんのおススメは、フェネックというキツネの小さいサイズの動物です。
ネコ目イヌ科キツネ属に分類されているそうです。
五郎さんが、「象のハナコがいた動物園ですね。」とおっしゃっていました。
しょこたんも「行きたい!」との事でした。

③ 山口県宇部市にある「ときわ動物園」

200ヘクタールしかない動物園で、殆どが霊長類だそうです。
ここの魅力は、「生息環境展示」と言って、動物が本来の行動を発揮できる環境を作ってあげて、サルなどが自由に園内を行き来しているそうです。
アメリカの技法を学びながら、動物園デザイナーの若生謙二さんが一生懸命頑張ってリニューアルさせた動物園になります。



(後編へつづく)