しょこたんのママはチンパンジーにモテモテ!?

(後半) スキマなゲストに千葉市動物公園のZOOアドバイザー森由民さんをお迎えしました。後編では、日本にいる珍しい動物などについていろいろとお話を伺いました。 (2017年4月25日、5月2日OA分)



◆これまで行かれた動物園で少し変わっている動物園はありましたか?

和歌山県にあるアドベンチャーワールドがいろんな工夫をされていて、変わっているとのこと。ジャイアントパンダだけが有名ではなく、国内で最も多い観覧手段があるサファリパークなんだそうです。

サファリパークというのは、1970年代半ばから80年代前半にマイカーブームからできた動物園で、自動車文化と一緒に発達してきた部分があるそうです。通常ですとマイカーに乗って動物を見るシステムになっています。
しかし、アドベンチャーワールドは、サファリとしては非常に大胆な事をして、マイカー乗り入れを禁止したそうです。
観覧するのに、サファリバス、レンタサイクル、電動カートなど10種類に近い手段があるそうです。

◆珍しい種類の動物について教えてください!

「ビントロング」という黒いモコモコの動物です。
中国では熊狸と言われていて、尻尾を木に巻きつけて、身体を支えることができます。
ジャコウネコ科でハクビシンの仲間です。一度、森さんも取材したことがあり、首に尻尾を巻きつけられるととっても気持ちが良かったそうです。
赤ちゃんのビントロングだと人間を木だと思うので、じっとしていれば近寄ってきてくれるそうです。
あと、森さんが言っていたのですが、ビントロングはポップコーンの匂いがするそうなんです。最近の研究によると、身体に付いたおしっこの分解した匂いなんだとか。
その物質とポップコーンの物質がほぼ同じだったとの事。
ビントロングは福岡市動物園が繁殖の中心で、これまでは中部地方より東の動物園にはいなかったそうですが、今では、那須どうぶつ王国、市原ぞうの国と北海道のノースサファリサッポロで見られるそうです。

もう一匹珍しい動物の「プーズー」についても森さんが教えてくれました。

南アメリカ大陸のシカ科の動物で、シカ科の中では世界最小で体長80cm、体重10キロしかないそうです。
2016年7月に来日し、埼玉県こども動物自然公園でしかみられないそうです。
そして、今年の2月に早速、雄の子が誕生したそうです。
※名前は「ラピス」でチリ産の宝石「ラピスラズリ」から来ているとの事です。

◆森さんはいろんな動物園へ行かれていますが、動物の交尾の瞬間などは見た事ありますか?カバはどうされているのですか?

この質問が出た時、しょこたんが「たまたまなんですが、母が動物園へ行くたびにチンパンジーが発情するんです!」って言ったんです。
そうしたら、森さんが「チンパンジーは完全に人間のオスとメスを見分けられるからきっとお母さんが好みのタイプだったのでは。」と教えてくれました。
しょこたんが「じゃああながち間違いではない!?」と納得した感じでした。

森さんが、チンパンジーの取材で会ったメスの子に枝を渡されたことがあり、動物園の飼育委員に好みのタイプかもって笑われたそうです。
だから、チンパンジーが人間を好きになる事は普通にあるそうです。
森さんはチンパンジーにモテたら嬉しいと言っていました。

カバに関してですが、大概は水中の中で浮力を使っているそうです。
五郎さんが「地上はきついだろう。。。」といって、しょこたんが「確かに。。。」と言ってました。(笑)

森さん曰く、動物園としては、しっかり動物の発情などに関しては、見極めて、衝動的にやっている子と繁殖目的でやっている子がいるので、繁殖目的の子を大事に見守ってその子が無事に出産して、親になれるまできちんと見ているとの事です。



◆今後、森さんがやってみたいこと、知りたいことは何ですか?

動物園の歴史をもっと勉強していきたいです。
市民にとっての施設だという事は今後も変わらないので、きちんと歴史を勉強して、来園者などに教えていきたいです。動物園ライターの視点で動物園の今後を考えていきたいです。

◆小学館のWEB子育てカフェというサイト内で、森さんがコラムを連載中!
「ZOOたん」というタイトルで、全国の動物園・水族館を紹介されています。

森さんのコラム「ZOOたん 」!