ゲスト:出口治明(ライフネット生命創業者)
明日死ぬと思って生きる、そして、永遠に生きると思って学ぶ。
出口治明さんの最新刊「リーダーは歴史観をみがけ 時代を見とおす読書術」
出口さんの人生哲学の根底にあるのは、「楽しく、おいしい人生を送りたい」。そのために必要なことは何か。
おいしい料理は、良い食材(A)と適切な調理法(B)の掛け合わせ(AxB)によって成り立つ。
おいしい人生は、良い知識(A’)と適切な思考力(B’)の掛け合わせ(A’xB’)によって成り立つのであろう、と出口さんは説く。そしてA’xB’とは、教養、であるのだと。
教養を育むためには、様々な刺激に触れることが必須である。そのために有用な手段は、人に会う、旅に出る、本を読む。
その中でも格段に効率が良いのが、本を読む、という行為。
居ながらにして、時間を超え空間を超えた刺激を受けうる。
神ならざる身として、将来起こることを見抜く力は人間にはない。では起こりうることを予測し対処するにはどうしたらよいのか。答えは、歴史を学び過去を教材とすること。ここにおいても、読書は抜群の効力を発揮するのはいうまでもないだろう。
今作、表題からはリーダーを作るための養成術と受け取られるかもしれない。だがこれはもっと広く、全ての人間がより“おいしく”生きるためのサジェスチョンなのである。
「人生を 楽しくおいしく させうる
小さいなりして やるな本よ」
P.S.
偉い人ほど謙虚であるという「実るほど・理論」というのが私の経験則にあるのですが、今回出口さんによってその理論がまた上書きされました。
ご紹介いただいた良い本を選ぶためのコツ
⓵新聞の書評⓶最初の10ページを読む⓷古典
大いに参考にさせていただきたいと思います!