ゲスト:原田まりる(哲学ナビゲーター)
驚きが有益であるのは、それまで知らなかったことを私たちに学ばせ「記憶」にとどめさせることだ/ デカルト
原田まりるさんの最新刊「まいにち哲学」
ありそうでなかった日めくり形式の哲学箴言集。
“すべての学問の母”とも云われる哲学。そう聞くととてつもなくハードルが高そうなイメージがあるが、さにあらず。
哲学を愛してやまない原田さんによれば「哲学する」とは、”ハッ“とする経験を通じて物事の見方が変わる、ということ。
科学や数学のような、順を追って積み上げることで理解が深まる学問領域とは異なり、予備知識が無くても“ハッ”とすることは誰にでも可能なことだ。重要なのは、その“ハッ”をちゃんとキャッチしていかにじっくりと考えられるか、ということ。
この本に収められているのは“ハッ”を誘発しうる言葉たち。
即効性はないかもしれないがコツコツと摂取していると、何かのタイミングでそれが“ハッ”になりうる。
じわじわと体質を改善してくれる漢方薬のイメージか。
「ハッとする ことのできうる 体質に
なっていれば 深まる 哲学」
P.S. あえてド定番の名言ではないものを掘り起こしてきたという今回の力作。因みに冒頭のデカルトのフレーズはワタクシの誕生日に割り当てられていた言葉です。あなたの誕生日の言葉は如何?