FUTURES ラジオ版学問ノススメ 蒲田健の収録後記

ゲスト:篠原かをり(大学生作家)

強くなければ、生き残れない

篠原かをりさんの最新刊「サバイブ」

今生き残っている生物は、様々な生存競争を勝ち抜いてここに存在している。では勝ち抜くための強さとは何か?一般的にはマッチョであることが戦いを制するイメージであろう。

だが様々な生存方法を具にみると、必ずしもそればかりが絶対条件ではないことがわかってくる。そもそも「戦わない」ことを選択し存続している生物もいる。
「弱肉強食」という言葉があるが、様々な方法で「食べられない」ことで生きのびる術を獲得した生物もいる。「食べなくても生きていける」という前提を根本から覆す方法論の実践者さえ存在する。

“生き残る”ということが生物の究極の目的であるなら、彼らは各々が見事にミッションをクリアしている勝者である。

強さとはなにか。その本質を考えさせてくれる一冊である

「生き残る それがゴールで あるならば
         生きるものたち みんな最強」

P.S. 篠原さんが最強と考えるチョウチンアンコウのオス。“究極の愛とはなにか?”を教えてくれる存在でもあると思います。