2019年5月度放送振り返り~平野啓一郎の“そろそろいい時間”~

小説家・平野啓一郎がお送りする PEOPLE ~平野啓一郎の“そろそろいい時間”~ 2019年5月度の放送を振り返っていきます。



・『マチネの終わりに』文庫版が6/6に発売!単行本との違いは・・・?
⇒平野さん:文章の加筆修正はほとんどないですね。
装丁も同じですが、背表紙の色との兼ね合いで、まったく一緒ではないです。

・先月10日、史上初のブラックホールの撮影に成功!
⇒平野さん:画像を見たとき、圧倒される感じはありませんでしたが「やっぱりあったんだな」という感動はありましたね。

―ブラックホールの存在は、およそ100年前にアインシュタインが予言していました。
⇒平野さん:ただ「最後は目で確認する」というところは、人類の歴史を感じます。地動説もガリレオが望遠鏡で確認して証明されたので。やはり目を見ると、納得しますよね。

―アインシュタインの理論のように、平野さんの小説もずっと残っていきますよね。
⇒平野さん:若いころは文学史に残るような作品を書こうと思っていましたが、ここ20年でメディア環境が変わり、世界中の文学がデータ化されて残っていくことになるので、長く読まれるということは想像しにくくなりましたね。今では、かなり有名な作品も、作者が亡くなれば読まれなくなっていますので、自分の作品もそうなのではと悲観しています。

●朗読は『ドーン』からの一節をお送りしました。

【ONAIR リスト】
・「Fuzzy Sun」/ Jim O'rouke
・「Born to Trouble」/ Brad Mehldau
・「Rock Around the Clock」/ Bill Haley& His Comets
・「Sound The Alarm」/ Shallow Side
・「High and Dry」/ Radiohead
・「That's All Right」/ Elvis Presley

#番組公式Twitter→@sukima_sorosoro
#平野さんTwitter→@hiranok
#トムセンさんTwitter→@djyoooh

●こちらでも、過去の放送の一部を 聴くことができます。是非ごチェックしてみて下さい。
webサイト「note」(https://note.mu/sorosoro
音声配信アプリ「Himalaya」