高橋尚子さん×井原正巳さん(サッカー元日本代表)×平井康翔選手(オープンウォータースイミング)
公開収録①
平井選手への質問
◆オープンウォータースイミングとは?
ざっくり言うと、水泳のマラソンです。
普通のマラソンと違うのは、世界記録がありません。
レース的にはツールドフランスに近いです。
私は10キロをやっています。
◆良さや大変さは?
メキシコのカンクーンの海は最高です。
水族館の中を泳いでいる感じです。
◆競泳の選手だったそうですが?
400mクロールをやっていました。
2008年の北京オリンピックの時にインターハイで優勝したんですが、
4年後ロンドンに出たいと思った時に、北京で初めて正式種目になったので、
日本ではまだ誰も選手出ていなかったので、もし自分がやれば、
人生のステップアップになると思い挑戦しました。
あとはハードルの為末選手が100m走をやっていましたが、
何をしても9秒台が出ないので400mに移行したと知ったので、
僕も正にそういう感じでした。
まだまだ現役で活躍したい、オリンピックに出たいという気持ちが強かったので、
オリンピックに出られれば僕は良かったのです。
◆オープンウォータースイミングの魅力は?
プールではなく自然環境で10キロ泳ぎます。
世界選手権は5キロと25キロあります。
世界中の自然環境で泳げるすばらしさがあります。
メキシコのカンクーンでは、綺麗な熱帯魚がいっぱいいる中泳げました。
◆給水ポイント!?
F1のピットインみたいにコーチがいて、釣り竿みたいなスティックにペットボトルが付いていて、それを取りに行って、背泳ぎをして飲んで、またぽいっと放置してレースに戻ります。
あとは、水着の中にジェルを入れているのですが、泳いでいる集団から離れて、ちぎって飲んで、ポイって捨てて、また集団に戻って泳ぎます。
※井原さん
サッカーはお水以外とってはいけない。
平井選手、高橋さん:知らなかった~。
もぐもぐタイムがサッカーにあると思いました。
基本はハーフタイムの中で取られるんですね。
◆他にも魅力はありますか?
世界中いろんな所に行けるようになりました。
世界中の綺麗な海を泳ぎ。
色んな国の文化や歴史に触れることができています。
競泳だけやっていたら出会えなかったと思います。
マイナー競技と言われていますが、オーストラリアにいけばポピュラー競技です。
自分が評価される国にいけば人気になれる事を海外に出て気づきました。
◆参加している国は何か国あるのですか?
海外ですと4000人同時に泳ぎます。
本当にマラソンですよね。
こういう規模感は日本にはまだないです。
◆日本の競技人口は?
愛好者はかなりいますが、トップアスリートはごく一部です。