高橋尚子さん×井原正巳さん(サッカー元日本代表)×平井康翔選手(オープンウォータースイミング)
公開収録③
平井康翔選手への質問
◆ロンドンとリオ大会での出場の変化は?
ロンドンオリンピックの時は大学4年生でした。
大学を卒業して、オーストラリアに拠点を変えました。
サッカーがEUなら、オープンウォータースイミングはオーストラリアでした。
オーストラリアがとても盛んなので。
◆どういう覚悟(気持ち)でオーストラリア行きを決めたのですか?
高校が市船(市立船橋高校)なのですが、
今、鹿島にいる中村充孝選手が同級生で、彼と高校の時に話していてプロに行くなら海外に挑戦したいと言っていたので、
海外のチームに入りたいと高校時代から僕も思っていました。
心の準備はできていましたが、頭の準備がでてきいませんでした。(笑)
井原さんへの質問
◆日本のサッカーは昔と変わっていますか?
サッカーの場合は、どこの国でもやっていて、行きやすさはあります。
平井選手への質問
◆オープンウォータースイミングはどうですか?
水泳は、オリンピックに出ていないとメリットがないのでどのチームも受け入れてくれない。
大学生の時に三週間だけアメリカのチームに入れてもらったことがあり、
それはたまた代表の先輩が所属していたので入れました。
自分だけでコンタクトしていたらもちろん門前払いでした。
その時にやはり自分がオリンピックに出て、日の丸を背負って戦わないと海外では水泳ができないと感じて頑張りました。
◆視界を世界に向けるって大切だと思います。
日頃の生活からそこに目線を向けるのは大きく変化があったのでは?
本当に変わりました。
どこへ行っても物怖じしません。
世界は一つで、世界はとてつもなく広いですよね。
スポーツと音楽が世界を繋ぐことができると思っていて、
言葉、人種が違っていてもそれだけで繋がることができて、とても素敵な事だと感じています。
◆井原正巳さんに選手時代について伺いました。
キャプテンになっていかがでしたか?
サッカーは11人でやるので、20数名出られないメンバーがいるので、そのメンバーをいかにマネージメントするか、いい雰囲気づくりにするか、そういう一体感がとても大事なスポーツです。
そして、出られない選手や先発でない選手が同じ方向を向いて監督の事を信頼してやっていけるかという事を気にしてました。
キャプテンをやっていない時は自分のプレイだけでよかったんですが、
キャプテンになってチームの事を考えるようになりました。
あとは監督がどういう事を望んでいるのか、自分のできる範囲でやっていました。
◆キャプテンになって大変だったことは?
代表選手は、他のチームでキャプテンをやってる人たちが集まってくるのですが、
とても我が強いメンバーが多いです。(笑)
僕らがフランス行ったときは、中田英寿とか川口とか若い選手もまとめるのが難しくて、
そこは僕一人でまとめるのではなく、他のベテランの選手に任せながらまとめていました。
人が話しても聞かない子が多かった。
さっきも、中田選手の名前を出しましたが、彼なんかは先陣を切って、
世界に日本のサッカーの力を見せてくれて、そういうところから始まって、
今の日本人選手が海外で活躍できている時代になったと思っています。
海外でやるには自己主張が大事なので、ちゃんと自己主張ができる選手がやはり活躍していますね。