【第2回】2019年7月13日 放送後記

「くじらの、くじらによる、くじらのためのラジオ」第2回目です!



今日で2回目!!!
7月、一か月だけのスペシャル番組…『くじらの、くじらによる、くじらのためのラジオ』


今週も、お笑い芸人の「くじら」さんと、水産系シンガーソングライターの「牧野くみ」さん、
そして、鯨の専門家・東京海洋大学名誉教授の加藤秀弘先生の3人でお送りします!


牧野さん「さて・・・、くじらさん。先週の放送で、かなり鯨に詳しくなったところで、くじらクイズです。(唐突)」

ジャジャン!!!

牧野さん「クジラの中でも、最も大きいクジラは・・・?」

くじらさん「シロナガスクジラ!」

(ピンポン!)

牧野さん「ですが、その、シロナガスクジラに、胃袋はおよそ、いくつあるでしょうか?」


くらじさん「胃袋!?え、そんないくつもあるの?」

牧野さん「実は私もわからないです。。。でも牛は4つありますね?」

くじらさん「え・・・じゃあ4つ?」


(ピンポン!)

...加藤先生「さすがくじらさん。正解です。」

くじらさん「当たっちゃったんですか!?」

牧野さん「私も余計なこと言っちゃった(笑)」


シロナガスクジラの先祖は、牛の仲間のようなもので、昔は陸に居て、手足もあったようです。
今でも、シロナガスクジラには骨盤の跡が残っているそうです。

ちなみに、胃袋1つ目の大きさは、軽自動車1台くらいのキャパシティがあるんだとか!
1日に何百キロもクジラですが、食べるものはオキアミ。(小さい!)


さて、今回も、牧野さんの下関にロケの模様をお届け!

■下関ロケ①:山口県長門市「くじら資料館」館長の 早川義勝さん インタビュー!


「鯨漁について」
早川さんによると、長門で鯨漁が始まったのは、1670年代頃から。
「鯨組(くじらぐみ)」という組織を作って、網を張り巡らせて、網の中に追い込んで捕獲していました。
鯨組の規模は300人程度!
みなさん、鯨漁を専業としていたので、その年、鯨が捕れなくても、親方は鯨が雇っている人たちに給料を払わなければいけなかったそう。

「鯨唄について」
「鯨唄」とは、400年前から歌われている唄で、鯨が捕れた時のお祝い、しばらく鯨が捕れない時の祈りとして、唄われたそう。

どんな唄なのか、放送を聴き逃した方は、音声コンテンツをチェック!
http://park.gsj.mobi/voice/show/13129

「鯨墓について」
鯨のお墓、慰霊碑、供養塔は、全国に80~90ほどあります。
これらは、捕まえた鯨のお腹にいた胎児を供養するもので、鯨にはすべて戒名がつけられています。
海が見えるように、と海の近くに建立されたお墓には、鯨への経緯が表れています。


早川さん、ありがとうございました。



くじらさん「鯨唄、400年前から唄い継がれているんですね!?」

牧野さん「楽譜はなくて、直接聞かせて伝承されているそうです。」
    「そしてお墓が、地元の人たちがお花を生けたりして、管理をしているそうです。」

くじらさん「鯨は、地元に根付いた大事な存在なんですね。」


ちなみに、長門で鯨漁が始まったのは、江戸時代からということでしたが、
加藤先生によると、弥生時代には、日本人は鯨を食べていたことがわかっているそうです。
鯨食には、非常に長い歴史がありますね。


■下関ロケ②:「くじら館」店長 小島純子さん インタビュー!


くじら館は、1977年に創業。
小島さんのご両親が、鯨の文化を途切れさせたくないと、一念発起して開業したそうです。

くじら館の大人気メニューは「竜田揚げ」。
柔らかくて、「鯨のイメージが変わった」というお客さんがほとんどなんだそう。
くじら館に行ったら、是非竜田揚げを!

鯨を料理したことが無い人に、まずオススメするのは、缶詰のような加工品をアレンジすること。
例えば野菜炒めに鯨の缶詰を入れる、といった感じです。
(ただし、火を入れすぎると固くなるので注意を!)

小島さん、ご協力ありがとうございました。


牧野さん「すごいアットホームで居心地の良いお店でした。」
    「私も竜田揚げを食べたのですが、塩味でサッパリしていて美味しかったです。」


そして、牧野さんからお土産が!
スタジオでは、「鯨の刺身」「鯨のカレー」を試食しました。

鯨の刺身は生姜醤油で...

くじらさん「おいしい!」

牧野さん「柔らかいですね。」


次に鯨のカレーを...

加藤先生「これはおいしいわ。」

くじらさん「コクがある!メチャクチャ美味しい!」

牧野さん「お肉とお魚のいいところが両方入っている感じですね。」


さて、ここで加藤先生から鯨のお話。
みなさん、「龍涎香(りゅうぜんこう)」って、ご存知ですか?

マッコウクジラの腸の中にできる、結石みたいなもので、
むか~しむかしは、龍涎香は同じ重さの金を交換されるほど高価なもだったそうです!
そのため、アラビア周辺には、龍涎香を狙い、富を得るハンターが居ました。

小さいものは握り拳くらいの大きさ、大きいものは200キロほど。
そんな大きな物体を体に入れて生きているマッコウクジラもすごいですね。

そして、龍涎香を加えると「香りを長持ちする」と言われており、化粧品に使われていたそうです。
他にも用途があったそうですが...それは放送内にとどめておきましょう(笑)


放送の模様は、JFN PARKの音声コンテンツでも聴くことができます!
是非チェックしてみてください♪
※放送内容を一部編集しております。

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次回は、7月20日(土)11:30から!
エフエム山口で放送です!
来週もお楽しみに♪