【第3回】2019年7月20日 放送後記

「くじらの、くじらによる、くじらのためのラジオ」第3回目です!


第3回目!!!
7月、一か月だけのスペシャル番組…『くじらの、くじらによる、くじらのためのラジオ』


今週も、お笑い芸人の「くじら」さんと、水産系シンガーソングライターの「牧野くみ」さん、
そして、鯨の専門家・東京海洋大学名誉教授の加藤秀弘先生の3人でお送りします!


ここで加藤先生からマッコウクジラの社会生態に関するお話。

実は、マッコウクジラは子どもの頃から、オスとメスが分かれて生活するそうで...
メスは、生まれた集団で生活しますが、
オスは、生まれるとその群れから出て、他の集団から出てきたオスと群れを作ります。

そしてオスは、25歳くらいになると群れから出て独立。
メスの群れにアプローチしに行きます。

そこで、オス同士の争いで勝った1頭のみが、繁殖育児群の中に入れるんだとか。

...ということで、マッコウクジラの8割は、生涯一度も交尾をしないらしいんです。
なかなか厳しい世界ですね。。。

ちなみに、オス同士の争いは「ド突き合い」。
何年もド突き合いをしていると、マッコウクジラの頭は傷で白くなっていきます。
そんな頭の白くなった歴戦のマッコウクジラを「白鯨」といいます。


今回は、牧野さんが、東京にある鯨料理のお店にお邪魔しました!

■鯨料理のお店「くじらのお宿 一乃谷」さんで、鯨料理を堪能!!!


※写真は10キロの鯨の赤身!大迫力!!!

「クジラのお刺身 10種類盛り合わせ!」

季節のお花を添えて、キレイな盛り付けですね。

~まずは、「熟成した赤身」と「本皮」を一緒に頂きます!~
牧野さん「本皮の脂身は、赤身と食べるとマイルドになって、一瞬で消えました!」

~次は「まめ」と呼ばれる「腎臓」を!~
牧野さん「すごい食感が!歯ごたえがあります!臭みは全然ないです!」

~お次は「胃袋」!~
牧野さん「端は歯ごたえがあって、内側は柔らかい!」

~最後は「尾の身(しっぽの付け根)」!~
牧野さん「見た目は似てますけど、赤身より尾の身の方がさらに柔らかい!」

...他の部位も、完食した牧野さん。全部美味しかったそうです!

「鯨のロースト!」

熟成肉をミディアムレアにローストし、焦がしにんにくとマヨネーズで味付けした一品。

牧野さん「コショウとにんにくが効いててメッチャおいしい!鯨を食べたことない人にもおすすめです!」

「鯨のおにぎり」

放送ではカットされましたが、シメに鯨肉のそぼろが入ったおにぎりを頂きました!
甘めの味付けで、美味しかったです!

谷さん、ありがとうございました。



くじらさん「今、写真を見ていますけど、おいしそうですね!行ってみたいですねぇ。。。」

牧野さん「美味しい鯨がリーズナブルに食べられるということで人気のお店なんです。」
    「ちょうど商業捕鯨が再開された7月1日にロケに行ったのですが、お店は電話が鳴りっぱなしで、私たちの前にも取材を受けてらっしゃったようで、お疲れの谷さんでした。(笑)」

くじらさん「やっぱりみんな鯨好きなんですね。」

そして、そんな谷さんは「鯨肉料理マニュアル」という鯨料理のガイドブックも監修しています。
(※詳しくはコチラ⇒https://kujiraniku.com/

基礎的な鯨肉の下処理から、様々なレシピまで、色んな情報が載っています!
「どう鯨を料理したらいいかわからない」という方は、チェックしてみてはいかがでしょうか?


■ここで、リスナーのみなさんから頂いたメッセージをご紹介!

■ラジオネーム:アラタパパさん(50代・男性の方)
くじらさん、くみさん、そして加藤先生。
第1回放送、楽しく、興味深く、聴かせて頂きました。
世代的に、小学校当時は、給食でよく献立に『くじらのカレー煮』がありました。
喜んで食べていたことや、先割れスプーンや三角パックの牛乳など、懐かしく思い出してました。
7月限定での放送は淋しいですが、次回も楽しみにしています。


くじらさん「50代の方だから、鯨が給食に出ているんですね。」

牧野さん「くじらのカレー煮、おいしそう!」

加藤先生「この時代(昭和30年代頃)は、鯨肉を塩漬けにして運搬していたので、どうしても固かったんです。そのため、煮物や竜田揚げにしていました。」
「なので"鯨の肉は固い"というイメージを植え込まれちゃった世代の方もいるかもしれませんが、新鮮な肉を使えばもっと美味しく作れます。」
「以前、和歌山県の太地町の給食で出される鯨の竜田揚げを食べたのですが、奥深い味わいで、今まで食べた竜田揚げで一番おいしかったです。」

■ラジオネーム:かにぱんさん(30代・女性の方)
日本では、私たちが生まれる前から、クジラを食べていたという歴史があるそうですが、どうしてクジラを食べたのでしょうか?
今のように、牛肉や豚肉や鶏肉、またマグロや鮭などを食べてはいなかったのでしょうか?


加藤さん「縄文時代から鯨を獲っていた歴史がありますからね。牛肉や豚肉よりも歴史が古いのではないでしょうか?」

くらじさん「でも縄文時代に鯨を獲るってすごくないですか?」

加藤さん「勇気があるんですよ。」

くじらさん「勇気でねじ伏せてたんですか!?ホントですか!?(笑)」

加藤さん「今でも、インドネシアには、銛を持って体ごと飛びこんで鯨に刺し、鯨を獲っている人たちがいます。勇気ありますでしょ?」

くらじさん「すげーーーーー!!!(笑)」


放送の模様は、JFN PARKの音声コンテンツでも聴くことができます!
是非チェックしてみてください♪
※放送内容を一部編集しております。

番組への感想もお待ちしています。
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そして、メッセージをお送り頂いた方から、毎週抽選で10名様に、「鯨製品の詰め合わせ」をプレゼント致します!
プレゼントをご希望の方は、メッセージの本文に、①住所②氏名③連絡先をご記載ください。



さらに、加藤先生からプレゼントが!
加藤先生の著書「クジラ博士のフィールド戦記(光文社新書)」

先生が鯨研究を進める中での逸話や、IWCの脱退や捕鯨裁判といった捕鯨の歴史など、書かれています。

こちらを加藤先生のサイン付きで、10名様にプレゼントします!
こちらの応募もメッセージフォームから!
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次で最終回!7月27日(土)11:30から!
エフエム山口で放送です!
来週もお楽しみに♪