東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動「スマイルピアノ500」。
東日本大震災で失われたピアノの数は、およそ500台だと言われています。
「失われたピアノとピアノの音を届けたい」という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。
皆さんのご協力により、合計で59台のピアノを届けることができました。
ピアノをお譲り頂いた皆さん、ありがとうございます。
「スマイルピアノ500」では、新しいピアノを用意するのではなく、
どこかのお宅で使っていたピアノを譲っていただき、お届けをしています。
9月に、59台目のピアノをお届けしてきました。
今回は、岩手県盛岡市の方が譲ってくださったピアノを、
岩手県釜石市の方にお届けしてきました。
盛岡市の坂本さんから、ピアノを譲っていただけるというご連絡を、
今年の5月にいただきました。
『私が使っていた50年近く前のピアノでペダルも少しガタガタです。
もし、使ってくださる方がいらっしゃればと思っています』という内容でした。
そこで、『スマイルピアノ500』調律スタッフの千田さんが、
ピアノを譲ってくださる坂本さんのお宅に伺いペダルなどを調整。
いつでもお届けできる状態になりました。
実はお届けする2日前に、
テレビ岩手の「5きげんテレビ」で、調整をしたピアノを演奏したんです。
千田さんが「できるだけいい音で演奏してほしい」といってくれて、何度も調律。
ピアノを運搬する倉庫の中でも調律してくださいました。
でも当日、スタジオでのリハーサルで初めて演奏した時は、
あまりいい音が出ませんでした。
やはり、弾いていない期間が長いと難しいんだと思ったんですが、
試し弾き、リハーサルと、何度も弾くうちに音の響きが復活したのを感じました。
ピアノを譲ってくださった坂本さん、ピアノの調整をしてくださった千田さん、
たくさんの方の思いが詰まったピアノを、いよいよお届けすることに!
無事に、家の中に運び込まれたピアノを、弾き初めさせていただきました。
弾き初めが終わったところで、
奥様が「素敵にモーニング」をリクエストくださったので演奏。
ギターが趣味だというご主人にセッションをお願すると、
最初は照れていたんですが、ベースとアンプを持ってきてくださり、
即興でセッション。
大いに盛り上がりました
今回は、お届けするピアノを
テレビ岩手の番組「5きげんテレビ」で演奏するという機会に恵まれました。
ペダルに問題があったピアノを、
『スマイルピアノ500』調律スタッフの千田さんが何度も調整してくださり
調律と演奏との共同作業により、本番はとてもいい音で演奏できました。
お届けしたお宅でも、たくさん弾いていただければ、
ピアノは、どんどんイイ音を響かせてくれると思います。
番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。
メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。
「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。エピソードと一緒にご紹介します。
被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、震災でピアノを失った方、またピアノを譲って下さる方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。
お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com
あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。