2019年10月12日

西村由紀江のSmile wind

東北の被災地に、ピアノとピアノの音を届ける活動「スマイルピアノ500」。
東日本大震災で失われたピアノの数は、およそ500台だと言われています。

「失われたピアノとピアノの音を届けたい」という気持ちから始めたのが、
「スマイルピアノ500」という活動です。

皆さんのご協力により、合計で59台のピアノを届けることができました。
ピアノをお譲り頂いた皆さん、ありがとうございます。

「スマイルピアノ500」では、新しいピアノを用意するのではなく、
どこかのお宅で使っていたピアノを譲っていただき、お届けをしています。

9月に、59台目のピアノをお届けしてきました。

今回は、岩手県盛岡市の方が譲ってくださったピアノを、
岩手県釜石市の方にお届けしてきました。

盛岡市の坂本さんから、ピアノを譲っていただけるというご連絡を、
今年の5月にいただきました。
『私が使っていた50年近く前のピアノでペダルも少しガタガタです。
もし、使ってくださる方がいらっしゃればと思っています』という内容でした。

そこで、『スマイルピアノ500』調律スタッフの千田さんが、
ピアノを譲ってくださる坂本さんのお宅に伺いペダルなどを調整。
いつでもお届けできる状態になりました。

実はお届けする2日前に、
テレビ岩手の「5きげんテレビ」で、調整をしたピアノを演奏したんです。



千田さんが「できるだけいい音で演奏してほしい」といってくれて、何度も調律。
ピアノを運搬する倉庫の中でも調律してくださいました。

でも当日、スタジオでのリハーサルで初めて演奏した時は、
あまりいい音が出ませんでした。

やはり、弾いていない期間が長いと難しいんだと思ったんですが、
試し弾き、リハーサルと、何度も弾くうちに音の響きが復活したのを感じました。

ピアノを譲ってくださった坂本さん、ピアノの調整をしてくださった千田さん、
たくさんの方の思いが詰まったピアノを、いよいよお届けすることに!



無事に、家の中に運び込まれたピアノを、弾き初めさせていただきました。



弾き初めが終わったところで、
奥様が「素敵にモーニング」をリクエストくださったので演奏。

ギターが趣味だというご主人にセッションをお願すると、
最初は照れていたんですが、ベースとアンプを持ってきてくださり、
即興でセッション。

大いに盛り上がりました

今回は、お届けするピアノを
テレビ岩手の番組「5きげんテレビ」で演奏するという機会に恵まれました。

ペダルに問題があったピアノを、
『スマイルピアノ500』調律スタッフの千田さんが何度も調整してくださり
調律と演奏との共同作業により、本番はとてもいい音で演奏できました。

お届けしたお宅でも、たくさん弾いていただければ、
ピアノは、どんどんイイ音を響かせてくれると思います。



番組では、あなたからのメッセージをお待ちしています。

メールの方は、番組ホームページから!
ハガキの方は、今お聞きの放送局『西村由紀江のSMILE WIND』 まで。


「家族や仲間の話」、「嬉しかったこと」「失敗をしちゃったこと」など、
どんな出来事でも構いません。「あなたの身近にあるエピソード」を教えてください。
ピアノの生演奏と共にご紹介をさせていただきます。
あなたの聞きたい曲もリクエストして下さい。エピソードと一緒にご紹介します。

被災地にピアノを届ける活動「スマイルピアノ500」では、震災でピアノを失った方、またピアノを譲って下さる方からのご連絡をお待ちしています。
番組、または、私、西村由紀江のホームページまでご連絡ください。

お待ちしています!
http://www.nishimura-yukie.com

あなたにとって、笑顔の風が吹く1週間でありますように……。